【姫路】播州秋祭りに携わる職人にインタビュー 屋台大工編【河野建設屋台製作所】

【姫路】播州秋祭りに携わる職人にインタビュー 屋台大工編【河野建設屋台製作所】
目次

    姫路の秋の風物詩「播州秋祭り」。その裏側を支える職人さんたちを深掘りするインタビュー特集です。

    その第1弾として、屋台の本体を作る「河野建設屋台製作所」の屋台大工さんへお話を伺いました。

    河野建設屋台製作所にしかできない屋台の特徴やこだわりとは?
    なぜ屋台大工という仕事を選んだのか?
    仕事をする上での苦労や、やりがいなど屋台製作の秘話まで。

    そこには、祭りにかける熱い思いが詰まっていました。

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    屋台職人 河野さんにインタビュー

    初めに、社長である「神輿師」の河野敏信さんにお話を伺いしました。

    河野建設屋台製作所社長の河野敏信さんと製作中の屋台の写真

    Q. さっそくですが、まずは御社について教えてください

    弊社は祭りで使う「屋台」の本体を、専門で作っている会社です。創業80年、私の代にかわって50年になります。

    これまでに手がけてきた屋台は350台以上。私も含めて4人の職人で、新調と修繕を合わせて年間で約10台の屋台を扱っています。

    Q. 御社で作られる屋台の特徴やこだわりを教えてください

    まず使っている木材ですが、樹齢350年から400年になる、長野・天然木曽檜の木を主に使用しています。このクラスの木材になるとなかなか手に入らないと言いますか、そう簡単には扱わせてもらえません。それをうちは1本買いして加工し、使用しています。

    そして、うちの屋台の特徴は屋根の「曲線美」です。1本買いした木曽路の木から切り出して作った「河野屋台の曲線美」は、どこでも作れるものではありません。

    「100m、200m離れた場所から見ても、河野屋台が作った屋台だとわかる」と言っていただいたけることもあります。
    私はこれを「目を離さない曲線美」と呼んでいます。目に入った瞬間に釘づけになり、目が離せなくなる。そんな曲線美を目指しています。

    次に「屋台大工」の河野玄太朗さんと、河野州平さんにお話を伺いしました。

    河野建設屋台製作所の屋台大工である河野玄太朗さんの写真

    Q. ご実家だったのも大きいと思いますが、なぜこの仕事を選ばれたのですか?

    <玄太朗さん>
    祭りが好きだからですね。そして、もの作りが好きだから。
    小さいころから親父の仕事場が遊び場で、職人さんたちの姿を見て育ってきました。紙を渡されたら、屋台の形に切る。粘土を渡されたら、屋台の形を作る。そんな子どもでした。

    学校を卒業した後は、東京のゼネコンに勤めました。そのときはビルの建設に携わっていたんですよ。親父に「戻って来い」と言ってもらえたので、帰って来ました。後を継ぐことに迷いは一切なかったですね。

    <州平さん>
    僕も理由は、祭りが好きだから。
    祭りが近づくにつれて、みんなのワクワク感が高まっていく。その高揚感が一体となる感じ、あの雰囲気が好きなんです。

    Q. この仕事の大変なこと、難しさを教えてください

    <玄太朗さん>
    やはり難しいのは屋根の「曲線美」ですね。自分の中に理想とする曲線美はあるんです。
    それは親父の曲線美ともまた違っていて、僕オリジナルの曲線美。この理想とする曲線美を実現するために、努力の日々です。

    <州平さん>
    お客様の要望をヒアリングし、期待以上のものをお返しすることですね。
    私たちの仕事は、屋台の本体を作るだけではありません。本体を飾る装飾品についてのご希望をお客様から拾い上げ、各分野の職人さんに依頼するのも大切な仕事です。

    そのためには、「漆塗り」「錺(かざり)金具」「縫い物」「彫刻」などの屋台本体以外の幅広い知識も必要です。

    河野建設屋台製作所の河野州平さんの写真

    Q. では、やりがいや喜びを感じるときはどんなときでしょうか?

    <玄太朗さん>
    やはり、お客様の笑顔を見られたときですね。屋台というのは村の自慢、誇りです。それを手がけさせていただくことをうれしく思います。

    <州平さん>
    僕もお客様の笑顔です。ときには親方である社長と考えがぶつかりますが、そんなとき、社長は僕の考えに耳を傾けてくれる。お客様にとってベストな選択を再検討し、僕の考えが採用されるときもあります。

    自分の考えが形となり、それがお客様の笑顔につながったとき「この仕事をしていて良かった!」と思います。

    屋台製作で使用する工具の写真

    80年の伝統と確かな技術を誇る、河野建設屋台製作所。現状に甘んじることなく、木材に穴を空けずに木そのものの強さを生かす新技術を開発しました。これにより、一層丈夫で長持ちする屋台づくりを実現しています。

    「この仕事は、ここで最高点! と思ったら終わりだと思っています」と社長。職人さんたちにも「昨年と同じ仕事はするな」と日々話しているのだとか。

    息子の玄太朗さんも、お休みの日にも屋台について調べたり、祭りの視察に行ったりと大変研究熱心です。

    屋台大工さんたちへのインタビューを通して、仕事への誇りと祭りへの熱い思いを感じることができました。

    最後に、横でずっと取材の様子を見ていた社長のお孫さん(小学校2年生)へ「祭りは好きですか?」と聞いてみたところ「はい!」と笑顔で答えてくれました。
    これからもきっと、河野建設屋台製作所の熱い魂は受け継がれていくことでしょう。

    企業情報まとめ

    企業名 河野建設屋台製作所
    住所 兵庫県姫路市白浜町宇佐崎中2丁目610 MAP
    定休日 日曜日
    電話番号 079-246-0054
    営業時間 8:00~18:00
    HP 河野建設屋台製作所 公式Facebook
    その他 お問い合わせの際は「姫路みたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。

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    2020年9月 2日時点での情報です。
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