【播州秋祭り】大塩天満宮の祭り男~観衆を魅了するいい男の素顔vol.2~mitai presents
大塩天満宮(姫路市)の鎌倉時代から受け継がれる「大塩の獅子舞」。胴幌一面が毛で覆われた8頭の「毛獅子」が舞を披露します。それぞれが持つ物語や特徴も押さえておくと楽しさは倍増。豪華な屋台の練り合わせ、「一ツ物神事」や「御面掛神事」も必見です。
大塩天満宮の祭り男へインタビュー
今回は、その大塩天満宮の秋祭りに参加する祭り男を祭り初心者がインタビュー! 祭りの基本から祭りにかける思いまで教えてもらいました。
Q. お名前を教えてください。
A. 北野結也です。
Q. 年齢はいくつですか?
A. 23歳です。
Q. おお!若い!祭りにはいつから参加してるんですか?
A. 生まれた時からですね(笑)。役に付いたのは小学4年生からです。「提灯持ち」から始まりました。提灯を持って獅子舞に付いていくんです。5、6年生で笛の吹き手になったりと、役が変わっていきます。
Q. 「提灯持ち」や「笛の吹き手」は楽しかったですか?
A. 楽しかったです!今は、支部長を担当しています。青年団のまとめ役みたいな感じですね。高校生~25歳までの団員約30人に指示を出します。
Q. おお!大変な役目ですね
A. そうですね。去年までは平だったけど、今年は責任が伴うので。まとめるのは大変だし、いろいろ怒られますし(笑)。でも青年団はそういう意味で社会勉強にもなっているのかなと。
Q. 祭りの準備はいつからしてるんですか?
A. 去年から準備しています。10月27日の「幟下ろし」という行事で、前の人から支部長の役を引き継ぎました。そこからいろんなイベントがあって...という感じです。
Q. 一年がすぐ過ぎていく感じですね。祭りの準備のほかに、獅子舞の練習もするんですよね?
A. はい、獅子舞の練習は9月から始めます。決められた練習日以外に自主練もします。頭と尾の役割があり、何人かで交代しながら舞いますが、舞の種類がいろいろあって、それぞれ体力を使うものや、きれいに舞わなければいけないパートもあって大変です。
Q. 頭と尾のそれぞれで気を付けていることはありますか?
A. ツラ(頭)の方は、獅子が勢いよく、元気に見えるように気を付けています。尻尾の方は、ツラが舞いやすいように合わせるのが難しいです。ツラを3年くらいやって「尻尾もやろかー」ってなります!尻尾専属の人もいますよ。
獅子舞は、宵宮の14日の夜に、天満宮で「道中舞」と「地舞」を舞います。その後、各家を周って深夜まで舞います。本宮では、昼間に同じように道中舞と地舞をやるんですが、「やっさ」と一緒に獅子も宮入りするので、迫力満点ですよ!祭りが終わった後も「花寄せ周り」で舞いに行くので大変です。
Q. 体力勝負ですね(汗)。準備や練習などでとても忙しそうですが、普段は何をされてるんですか?祭りと仕事の両立は難しくないですか?
普段は製造業でクレーンを作っています。両立の難しさはありますね。今日も有給を使って準備に来てますし(笑)。でも、準備の時は定時で上がらせてもらったりして、職場の人に支えてもらいながら頑張っています。理解ある先輩が多いので、何とかやっていけてます。
Q. 祭りのやりがいは何ですか?
A. 上の人とのつながりができたり、里帰りしてくる人と久しぶりに会えたりするのがうれしいです。夜中までいろんな準備があったりしますけど、それが結構楽しいというのもあります。子どもも孫も、みんなでやって受け継いでいってほしい。
Q. では、最後に祭りのみどころをお願いします!
A. それぞれの村に獅子がいるので、全部で八頭います。村によって舞い方が違いますし、屋台の練り合わせも勢いがありますよ!よく播州は「ごじゃ(播州弁で"無茶な")や」と言われますけど、その分、気迫も迫力もすごいです。ぜひそのあたりを感じていただければ。
Q. 一緒に盛り上げていきましょう!本日はありがとうございました!
A. ありがとうございました。
情報まとめ
イベント名 | 大塩天満宮「大塩の獅子舞」 |
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日程 | 2019年10月14日(月・祝)・15日(火) |
会場 | 大塩天満宮 |
住所 | 兵庫県姫路市大塩町汐咲1丁目50 MAP |
アクセス | 【電車】山陽電鉄「大塩駅」より南へ200m |
観衆を魅力するいい男の素顔vol.1
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