【播州秋祭り】初お目見えの新調屋台を一挙ご紹介
迫力満点の神輿合わせや台場差し、提灯練りや獅子舞など、氏子によるパフォーマンスのみならず、各地区それぞれに趣向を凝らした豪華絢爛な屋台も見どころのひとつ。
年季の入った屋台も趣深いですが、十数年に一度しかお目にかかれないピカピカの新調屋台も見逃せません。
2024年に初登場する新調屋台や神輿の情報をチェックして、祭りをもっと楽しんで!
燦然と輝く新調屋台が初舞台を踏む 十数年に一度の希少なチャンス!
播州独自で発達した神輿屋根型屋台
この播州秋祭りで使われる「屋台」の起源は、江戸時代の末期に大阪で誕生した太鼓台と言われています。
そもそもは、屋根に布団を5枚積む形が基本でしたが、瀬戸内海沿岸に広まるうちに播州では独自の発展を遂げ、神輿屋根型屋台が主流となりました。
そして、現在の漆塗りの神輿屋根に、狭間・伊達綱・水引幕・高欄掛などの装飾品を付けた豪華な屋台は、明治時代中期に完成したとされています。
四隅に飛龍に鷹、虎や鳳凰などの神獣が昇金具として配された漆塗りの神輿型屋根、煌びやかな水切り金具に繊細な狭間彫刻などをあしらった華美な播州屋台は、動く芸術品です。
激しい練りを行う屋台は随時補修されますが、一から新調される屋台は地区によって異なるものの、数十年〜十数年に一度と滅多にお目にかかれない希少なチャンスです。
2024年は津田天満神社の思案橋屋台が新調、生矢神社の亀山屋台が完成後に初登場!
松原八幡神社でも新調された御輿が披露されるので、光り輝くピカピカの屋台や神輿にも注目してみてください。
また、来年は恵美酒宮天満神社の都倉町屋台、英賀神社の山崎町屋台が新調予定。
こちらは今年が見納めとなるので、最後の勇姿をぜひご覧ください。
津田天満神社|思案橋屋台
イチから新調される思案橋屋台の制作過程。
前回の2007年から17年ぶりの新調となる思案橋の屋台。
2023年10月に旧屋台は除魂式を終えました。
大工を務めるのは、寺社仏閣の建設にも造詣が深い明治40年創業の福喜建設、彫刻は山下木彫工房が担当。
10/5(土)の入魂式で公開されます。
名称 | 津田天満神社 入魂式 |
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開催日 | 10/5(土) |
住所 | 姫路市飾磨区構912 MAP |
生矢神社|亀山屋台
9/15の完成式にお目見えしたピカピカの亀山屋台。
1991年から29年間愛されてきた亀山屋台。
2019年から新調の準備をはじめ、2021年に入魂式が執り行われました。
2023年は白木屋根で活躍した屋台が、いよいよ漆塗りやかざり金具のとりつけを終えて、9/15(日)の完成式でお披露目されました。
名称 | 生矢神社 完成式 |
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開催日 | 9/15(日) |
住所 | 姫路市手柄91 MAP |
松原八幡神社|神輿三基
祭りのクライマックスを飾る神輿の新調過程。
播州の秋祭りを代表する「灘のけんか祭り」。
そのクライマックスを飾る松原八幡神社の神輿三基も16年ぶりに新調されます。
4/29に神輿新調の鑿入祭(のみいれさい)が、6/2には河野屋台製作所で神輿新調上棟祭が執り行われました。
10/1(火)の奉据祭では、いよいよ新調神輿がお目見えします。
名称 | 松原八幡神社 奉据祭(ほうきょさい) |
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開催日 | 10/1(火) |
住所 | 姫路市白浜町甲396 MAP |
まるはり×みたいでは播州秋祭りをエリアごとに詳しくご紹介しています!
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