「高校演劇祭」の様子をご紹介！県大会へ進む優秀賞を手にした2校は！？【兵庫】
高校演劇祭
2019年11月2日（土）から4日（月・祝）に、姫路市文化センター小ホールにて開催された「高校演劇祭」。
このイベントは、出場した11校のうち優秀賞2校が県大会（正式名称は第43回兵庫県高等学校総合文化祭演劇部門発表会兼第63回兵庫県高等学校演劇研究会中央合同発表会）への出場を決める「兵庫県高等学校演劇研究会西播支部大会」も兼ねています。
思わず見入ってしまう高校生たちの演技の様子と、大会の結果をご紹介します。
会場に到着すると、館内からセリフの声が聞こえてきます。すでに上演作品が始まっていた学校の声ですが、よく通る声が響き高校生たちの本気が伝わってくるようです。
館内に入ると、ちょうど次の上演作品が始まるところでした。
姫路東高校の上演作品は「エレメント診療所へようこそ」。
客席からランタンを持った女性がステージに上がるところから始まります。主人公は「ランタン」なのですが、灯りをともすランタンではなく、原子番号57の元素のこと。そしてタイトルにもなっている「エレメント」は化学元素の意味。
過去の記憶を失った「ランタン」が、「エレメント診療所」で記憶をたどるというストーリーです。一人芝居ですが迫力があり、上演時間の40分があっという間に感じるほど見入ってしまいました。
「エレメント診療所へようこそ」は既成作品で、台本が読めます。
ご興味ある方はこちら。
姫路飾西高校の上演作品は「雪明かり」。
お父さんを亡くし、お母さんと娘3人で暮らす生活の一コマを切り取ったというストーリーです。真っ青な背景に雪が舞う幻想的な演出の中、シルエットで始まるのが印象的でした。
娘3人は長女が17歳、次女が14歳、三女が10歳という設定。演者は3人ともほぼ同い年なのに、それぞれの役の年齢を見事に演じており、きちんと声や演技で見分けがつきます。
姫路北高校の上演作品は「夢の代償」。大会の最後を飾ります。
スタートは姫路飾西高校と同じく、真っ青な背景とシルエットからでした。とある架空の国の村で起きた火事から生き残り、孤児院で暮らす3人の子どもたちのお話。正義の味方を目指す1人をあとの2人が支えていく、というストーリーです。
正義の味方といっても勧善懲悪ではなく、「正義って何なのかな？」「夢を叶えるために失うものとは？」と考え込んでしまうような内容です。登場人物が投げかけてくるのは、大人でもなかなか答えの見つからない問い。それを高校生たちが演じることで、より深く心に残ります。
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表彰式
すべての上演作品が終了し、そのまま表彰式へ。気になる優秀賞2校は......
1校目は、「エレメント診療所へようこそ」を上演した姫路東高校！
2校目は、「夢の代償」を上演した姫路北高校！
西播支部から県大会に出場するのは、姫路東高校と姫路北高校の2校。しかし、どの学校も本気で挑むその演技は迫力満点です。高校演劇研究会のレベルの高さを感じました。
県大会の開催は2019年11月15日（金）から17日（日）まで。尼崎市にある兵庫県立尼崎青少年創造劇場ピッコロシアター大ホールにて開催されます。
各支部で勝ち抜いてきた強者たちが集まる大会を、ぜひ観に行ってみませんか。
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県大会も応援しているにゃ～！