姫路の海といえば【家島諸島】観光スポットや人気グルメをまとめてご紹介!
700以上の島が浮かぶ瀬戸内海。その一角に「家島諸島(いえしましょとう)」と呼ばれる美しい島々があります。
本土からのアクセスも良く、"風光明媚"ですばらしい景観や新鮮で豊かな食材が楽しめる家島諸島は、古くから多くの旅人に愛されてきました。
今回は家島諸島の特徴や魅力、おすすめのスポットをご紹介します。行ったことがない方も、きっと足を運んでみたくなるはず!
家島諸島とは
まずは、家島諸島という地名を聞いてもピンとこない人にも分かりやすい様に、島の位置や交通アクセス、気候や風土、あるいは歴史や産業などといった家島諸島の基本情報についても軽くご紹介します。家島諸島の旅を満喫するためにも、まずはその地の概要について押さえておきましょう。
穏やかな瀬戸内海に浮かぶ島々
家島諸島は大小44からなる島々です。瀬戸内海東部海域にあたる播磨(はりま)灘の沖合に位置し、兵庫県の姫路市に属しています。44の島すべてに人が住んでいるわけではありません。
有人の島は「家島本島」「坊勢島(ぼうぜじま)」「男鹿島(たんがしま)」「西島(にしじま)」の4島。家島諸島全体の人口は約5000人で、その半数以上が家島本島に集中しています。
家島諸島の「家島」は、地元では「えじま」と呼ぶ人もいます。
姫路市内から船で30分の好アクセス
家島諸島は姫路市の南西約18kmの地点に位置し、交通アクセスも良好です。
姫路駅から向かう場合は、姫路港行きのバスに乗り、港からは高速船に乗ればOK。
姫路駅から家島本島への所要時間は乗り換えを含めて1時間ほどです。
バスの料金は姫路駅(北口)から姫路港までが片道で大人280円、小学生以下140円です。
高速船の料金は姫路港から家島本島までが片道で大人1000円、学生500円、子ども300円となっています。
歴史について
天の御柱(あまのみはしら)と伝わる「コウナイの石」
家島諸島の歴史は古く、旧石器時代の石器も採集されています。縄文時代には縄文土器を用いた製塩なども行っていたようで、縄文時代から弥生時代の遺跡も数多く見られ、古くから人々が生活してきた様子をうかがうことができます。
また、古事記に登場する国生みの島「オノゴロ島」が家島諸島をさすという説もあり、"島が出来た時、神々は天の御柱を立てその前に社を作った"と記されているなど、神秘に満ち溢れた歴史的エピソードに触れられるのも瀬戸内海の島を訪れる魅力の一つといえます。
そんな家島諸島の一つである「西島」の頂上には「頂上石」や「コウナイの石」と呼ばれる高さ8メートルの石があります。
これが、オノゴロ島が出来た際に神々が立てた「天の御柱(あまみのはしら)」であるという言い伝えも残っており、昔から信仰の対象にもなっているということです。
(※西島「コウナイの石」までの道のりは、現在通行できない状態となっています。)
風土・気候について
家島諸島の気候は典型的な瀬戸内海式気候です。四国山地と中国山地によって南からの熱波も北からの寒波も遮断され、夏も冬も過ごしやすい温暖な気候となっています。
真冬でも氷点下になることがないうえに、比較的雨が少なく、湿度も安定しているので1年を通して快適です。自然が豊富で美しい海に囲まれている点も大きな魅力の1つです。
産業について
家島諸島は四方を海に囲まれているだけあって漁業と海運業が盛んです。特に、漁獲高は瀬戸内一ともいわれており、島では新鮮な魚を存分に味わうことができます。
また、家島諸島は良質な花崗岩(かこうがん)や安山岩(あんざんがん)を産出しているため、石材採掘業も主幹産業の1つとなっています。
その歴史は100年以上にもおよび、男鹿島と西島では現在でも採石が盛んです。
一方、観光業は人が暮らしている「家島本島」「坊勢島」「男鹿島」「西島」の4島が中心地。
自然が豊かで新鮮な魚介を用いた料理が堪能できるのはもちろん、各島が主宰しているさまざまな体験プランなどにも力を入れているのが特徴です。
家島本島について
家島本島の歴史は古く、500平方キロメートルほどの陸地には古墳をはじめとする多くの文化遺産が点在しています。
なかでも、特に有名なのが「家島神社」です。島唯一の原生林によって囲まれたその神社は神武天皇が即位前に祈願されたとの伝承が残されており、菅原道真公が太宰府に向かう途中で参拝したというエピソードでも有名です。
また、神社近くの海岸からは「家島神社」の例祭行事として、毎年7月下旬に「だんじり船」が出る勇壮な夏祭りが行われています。
(新型コロナウイルス感染防止のため、2020年、2021年は神事のみ開催。)
家島本島に訪れた際、ぜひ立ち寄りたいのが「どんがめっさん」。
「どんがめっさん」とは真浦区民総合センターの隣にある亀の形をした岩で、水天宮として多くの信仰を集めています。
「100回頭をなでると願いが叶う」という言い伝えもあるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
坊勢島について
漁師の方が多く、港のいたる場所に漁船が停まっている坊勢島。
坊勢漁港の先には朱色の橋で結ばれた「弁天島」があり、漁師の守護神である弁財天が祀られています。毎年1月には「海神祭」というお祭りが行われています。
また、かしわの山の山頂にある展望台からは瀬戸内海を360度見渡せ、西は小豆島から東は明石海峡大橋までを一望できます。
秋祭りが毎年行われる恵美酒神社は奈座港(なざこう)西端の山頂に鎮座しており、こちらからも美しい眺めを楽しむことができます。
男鹿島について
男鹿島には、「立ノ浜海水浴場」や「青井ノ浜海水浴場」などの海水浴場があります。蒼く澄んだ海と白い砂浜は非常に美しく、夏になると大勢の客で賑わいます。周囲10キロほどの小さな島なので、宿を出ると目の前に海が広がっているのがうれしいところ。
また、標高200メートルの大山からは弥生時代の住居跡が見つかっており、大山神社遺跡やヒシノタイ古墳などが発掘されています。そうした歴史ロマンを感じさせてくれるのもこの島の魅力です。
西島について
家島諸島の中で最大の面積を誇る西島は、先土器・縄文・弥生時代の遺構や石器が数多く出土していることでも知られています。海岸には古墳群が見られ、古くからの歴史を感じさせてくれる島です。
また、豊かな自然を活かした「県立いえしま自然体験センター(旧 母と子の島)」という施設があります。ロッジやテントでの宿泊や、ヨット・カヌーなどのマリンスポーツ、アスレチックなどのアウトドアを楽しむこともできます。
子どもや家族連れで自然と触れ合いたい方に、ぜひおすすめです。
家島諸島に行くなら外せない!絶品グルメ
海の幸が豊富な家島諸島の中でも、特に有名なのが「坊勢鯖」です。臭みがなく程よい脂乗りの鯖は、「坊勢と言えば鯖」といわれるほどの絶品。
家島本島の「割烹旅館 志みず」で味わうことができますよ。
その他にも、ワタリガニや牡蠣をはじめ、1年を通して海の恵みを楽しめます。
お土産にもぴったり!味と香りに優れた家島海苔
瀬戸内地方を旅するなら家島諸島がおすすめ!
瀬戸内海東部において唯一の陸地である家島諸島は播磨灘を代表する存在だといえます。自然が豊かで料理が美味しく、夏には美しい海でマリンスポーツも満喫できます。
瀬戸内地方への旅行を考えているのであれば、1度家島諸島へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
映えスポットや人気のお土産紹介も!
【兵庫】ファミリーにおすすめ!手ぶらOKや設備一覧も
姫路みたいの日々の更新は、TwitterやFacebookでお知らせしています。Instagramはグルメやファッションをメインで更新しています。チェックしてみてくださいね。