2019年8月2日（金）、イーグレひめじ・男女共同参画推進センター「あいめっせホール」で、高校演劇部生徒によるコント・笑劇の県大会「高校演劇ショウゲキ・バトルVol．7」が行われました。

全国で唯一の高校生コントバトルとして、今年で7回目の実施となるこの大会。出場チームが披露したコントを観客がジャッジし、その得点率で優勝を競う"ガチバトル"形式のコンテストです。

兵庫県高等学校演劇研究会加盟校からエントリーした10校17チームがそれぞれのベストを尽くし、ステージで熱い火花を散らせました。その中から今年の栄冠に輝いたのは......「兵庫県立姫路工業高等学校　演劇部」の皆さんでした！

これまでに２回の優勝経歴がある実力校で、メンバーの役者としての気合も作りこみも十分。生徒の創作で笑いのセンスを存分に見せつけ、会場を沸かせました。

高校3年生のメンバーは「過去、先輩がめちゃくちゃ面白いコントを作っていたのに憧れ、ぼくらもそんな劇がしたいと頑張ってきました。2年生の時の出場では思うような順位を出せず悔しい結果に。今回はその悔しさを晴らせてうれしかったです」と感慨深げに。

実はこの台本では、長らくオチの付け方が決まらず、メンバーいわく「普通の終わり方」だったそう。練習を重ねながら、チームの中で「これでいいのか？」とさまざまな意見を交わすうちに、自分たちのキャラクターや役割分担をつかみ、偶然のように強いインパクトのあるオチが決まっていったといいます。

「途中、台本をアドリブでつないだところがあって、ヒヤリとした場面もありましたが、高い得点が出せてうれしかったです。これで3年生は休部になるけれど、またこんな楽しい芝居ができたらと思います」。

生徒が役者として参加するだけでなく、司会進行・音響・照明・舞台運営などの上演に必要な準備のすべてを主体的に行うことで、学生たちの大きなチャレンジの機会となっているこの大会。観客がジャッジした得点で評価が決まるため、来場者がなくては成り立ちません。

取材をした私たちも、高校生が全身で演技をし、表現をしようとしている姿にドキドキの連続でした。多くの人が劇を見て応援することで、播磨地域で頑張る若い力を育てることにつながるのですね。来年の開催が楽しみです♪