2018姫路第九合唱団の公演直前練習に密着インタビュー

7月に結成した2018姫路第九合唱団は、昼と夜の二部制で練習を重ねています。公演まで後わずかとなった11月30日、指揮者曽我大介氏が直接指導される合同練習が行われました。

11月11日に続いて2回目になる合同練習です。陽が落ちすっかり暗くなった18時過ぎ、姫路カトリック教会ザビエル館に集まる合唱団の人々。カジュアルな私服が大半ですが、スーツにネクタイを締めた人、作業服姿の方、次々と明るい入り口に吸い込まれていきます。神田将ミュージカルを歌う合唱団で知り合った小学校2年生の少女もお母さんと一緒に会場へ入ります。

合唱団員には、声楽を含め音楽を専門的に学んだという人もいます。在学中や社会人のクラブ、サークルを通じて合唱に精通した人もいます。そして、姫路第九合唱団に出会うまでまったく音楽に関わらなかった人もいると聞いています。

登場した曽我大介さんのコスチュームは、ベートーヴェン肖像画プリントのTシャツでした。、小澤征爾が入賞したことでも知られるブザンソン国際指揮者コンクールに1993年優勝、第6回トスカニーニ国際指揮者コンクールに於いて一位なしの第3位など歴々のコンクールを総なめにし、ルーマニア国立ディヌ・リパッティ・フィルの常任指揮者、ルーマニア国立放送交響楽団の首席客演指揮者を歴任。現在は、東京ニューシティ管弦楽団の正指揮者のいでたちなのか?と驚いてしまったのは隠せません。しかし、違和感はすぐになくなります。

発声やブレスといった基本をおさえながら、ドイツ語のプロナンシエーションや言葉の意味にいたる指導で合唱団の理解を深めていきます。とりわけ、古典ドイツ語は状況により発音に変化があると聞いています。レベルが高いなと思いましたが、曽我大介氏はジョークや例えをまじえて伝える達人です。まるでドラマ仕立てのストーリーを聴いているかのように引き込まれました。

「学びがたくさんあり、本番までもっと追及していこうとおもいます。」(ソプラノN.Nさん)
「音符はベートーヴェンの言葉だと教わり、目からうろこです。」(ソプラノM.Yさん)
「今まで気づかなかったことで、音楽がガラッと変わるのだと実感しました。」(テノールM.I)

「曽我先生のベートーベンへの愛が感じられました。難しかったのですが、少しでも近づきたいと思います。」(アルトS.Oさん)
「今までの歌い方と違い戸惑いもありましたが、ユーモラスな指導に魅せられました。」(バスK.Kさん)
「テンポがよく、短い言葉で的確に指導していただき、3時間半があっという間に過ぎてしまいました。(アルトE.Iさん)

姫路第九合唱団2017インタビュー
昨年の姫路第九合唱団の練習風景を切り取ったインタビュー記事

写真提供:鳴門ドイツ館
日本でベートーヴェン第九交響曲が初めて演奏されたのは、第一次世界大戦のさなか1918年でした。坂東俘虜収容所に収監されたドイツ兵捕虜が編成したオーケストラにより上演されました。演奏会当日の写真は、鳴門市ドイツ館に保管されています。今年はベートーヴェン第九交響曲初演から、100年の節目に当たります。
姫路第九合唱団はドイツにわたり、交流と理解を深めました。音楽は神様からの贈り物。そして姫路の文化です。姫路第九第43回公演にますます期待する思いが生まれました。
公演名 | 姫路第九43回公演 |
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日時 | 2018年12月16日(日)15:00開演(14:30開場) |
会場 | 姫路市文化センター 大ホール |
開催場所 | 姫路市西延末426-1 MAP |
主催 | 姫路勤労者音楽協議会(姫路労音) |
会費 | 会員指定席 :4000円 高校生以下2000円 一般指定席 :5500円 高校生以下3500円 一般当日指定:4500円 高校生以下2500円 |
お問合せ先 | ※079-288-6600 |
駐車場 | 有(有料) |
公式HP | 公式ホームページ |