青春グラフィティ【野球篇】兵庫相生クラブ

梅雨の晴れ間になった6月17日、硬式野球ヤングリーグ「兵庫相生クラブ」の練習日です。
朝8時の相生スポーツセンターのグラウンドは、真夏をおもわせる太陽でまぶしく光っていました。
まず、2年生ジュニアチームを取材しました。
Q. 去年をふりかえって、試合は思う存分できましたか?
「一点差で負けるとか、勝ち越しの1本が出せないとか、悔いを残す試合がありました。」
「終盤でへばってしまうのもあったよね。」
「僅差で負けてくやしかった。」などの声。結果には満足していないようです
Q. 今年はどんな取り組みをしようと思いますか?
「ここぞというところで必ずヒットが打てるようにしたいです。」
「ミスを防いで確実にプレーしようと思います。」
「アウトが取れるところでは、しっかりアウトをとるとか・・・・」
「最後までしっかり声を出して、気力が途切れないように注意したいです。」
チャンスに強く粘りのある勝てるチームを目指している様子がわかります。
3年生レギュラーチームもインタビューしました。
Q. いよいよ、今年が中学生最後ですね。シーズンへの意気込みを聞かせてください。
「勝負にはこだわりますが、チームワークも大切にしています。」
「負けたのを誰かのせいにすることは絶対ないです。」
「技術的なアドバイスをすることはあっても、責めることはありません。」
「チームワークって、仲間を信じることだから・・・・」
3年生になると、技術面は充実してきているので、精神面での成長が著しいようです。
将来の夢の質問では、2年生が進学希望校を答えたのに対して、3年生になると高校、大学、社会人になった時までを長いスパンで捉えていました。
最後に監督にお話を伺います。
Q. 監督のご出身校「岡山理科大学付属高校」は、強豪というイメージですが、甲子園初出場は1980年なのですね。
A. 私が入学した年に、甲子園出場を目指す強化プログラムが始まりました。 三年生の時、第52回選抜高等学校野球大会、第62回全国高校学校野球選手権大会と春夏連続出場できました。 |
Q. 監督はピッチャーとして甲子園のマウンドに立たれたわけですね?
A. 春の選抜大会でエースとして投げました。 野球児として頂点の舞台で味合った想いは、言葉では言い表せないですよ。 兵庫相生クラブ員の一人でも多くに、同じ感動を経験してほしいと願っています。 |
Q. 甲子園出場を視野にいれた野球での高校進学が兵庫相生クラブの目標でしょうか?
A. 技術力の高いクラブというのは間違いありません。 選手育成のために、固定観念にとらわれない適切な指導ができるコーチ陣でのぞんでいます。 しかし、野球を通じ「社会に貢献できる人間性」「チームワーク」「人間関係の思いやり」が重要だと考えています。 |
Q. 監督から兵庫相生クラブ員に期待されることはどんなことでしょうか?
A. 「当たり前のことを当たり前にすること」と、よく話すのですが、それはどんなことも全力で取り組むということです。 手を抜いたり、逃げたりしないで自主的に挑戦してほしいですね。 一人ひとりの自発性をのばすのが要だと考えています。 |
岡山理大付に今年の春入学した兵庫相生クラブOBが、相生スポーツセンターに姿を見せました。
Tシャツの胸には「一生野球」の文字が。入学後は親元を離れ、学校の寮生活をしているそうです。
「寮生活はなれましたか?」という問いかけに
「はい、御飯がおいしくてモリモリ食べています。」と、元気に答え、汗を光らせ練習に打ち込む部員の中に、飛び込んでいきました。
たくましく見えるのは、日焼けのせいだけではなさそうです。
兵庫相生クラブのレギュラー3年生は18人、ジュニア2年生は20人ですが、スーパージュア1年生は4人しかいません。
少し寂しいような現状に、2年生から「後8人は入部してほしい。」という声があがりました。
試合に出られる最低チーム人数は12人だからです。
3年生にも同じ質問に答えてもらいました。
「一人当たりのコーチと接する時間が増えるという少人数のメリットを活かしてほしい。」「
他学年の試合を観たり、学んだりすることは、強くなるバネになると思う。」などの意見がでました。
人数が少ないことを悔やむのではなく、チャンスに変えようというアドバイスです。
取材した6月17日、1年生メンバーは他のクラブとの連合チームを組んで、練習試合に遠征していました。
部員が足りないから、試合への参加が閉ざされているわけではありません。
兵庫相生クラブでは、プロ選手を招き「野球教室」を開催しています。
高田監督のご子息であるソフトバンクの高田知季選手が中心になり、2014年から始まりました。
部員はもちろん、部員が在籍していたチームの6年生も招待されます。
「プロ野球選手から直接指導してもらう機会は、めったにありません。貴重な経験だし、最高の刺激になります。」と、監督。
2017年はソフトバンクホークスから高田選手のほかに岡本健投手、張本優大捕手、DeNAベイスターズから柴田竜拓選手、ロッテマリーンズから藤岡裕大選手を迎えての豪華な野球教室でした。
兵庫相生クラブの活動日は、土、日、祝日の9時から17時。
自主練習は月曜日と水曜日の夕方に自由参加で行われます。
春休みや夏休みにも自主練習が実施されています。
東部埋立緑地グラウンド(兵庫県相生市相生小丸5375)、相生スポーツセンター(兵庫県相生市陸1499)が練習場所です。
見学や体験練習は、活動日ならいつでも受け付けているそうです。
野球チーム選びに迷っている人、困っている人は、見学や体験から始めてもいいですね。
信頼できる監督、コーチ陣と元気で頼りになる仲間が入団を待っています。
名称 | 兵庫相生クラブ |
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住所 | 相生市那波西本町16-19 |
電話番号 | 0791-22-2054 |
設立 | 1992年 |
所属 | 全日本少年硬式野球連盟(ヤングリーグ) |
ホームページ | 兵庫相生クラブHP |