【姫路】ふるさと納税返礼品を使ってみました! 江戸時代創業の蔵元が自社栽培米で造る伝統的な本みりん
兵庫県南西部に位置し、日本で初めて世界文化遺産に登録された「姫路城」で世界的に有名な姫路市。
2021年には「SDGs未来都市」に選定され、姫路港カーボンニュートラルポート形成計画の策定に着手するなど、周辺地域を先導して温室効果ガスの排出削減を推進しています。
また今年からは、姫路の未来をもっとわくわくするものにしていくために、地域の魅力やまちの将来像を描く「住み続けたいひめじプロジェクト」をスタート。
郷土愛を育み、脱炭素型のライフスタイルを身につけたSDGsマインドを持つ「グローカル」な人材の育成にも取り組んでいます。
今回は、そんな伝統と革新が融合するまち・姫路市のふるさと納税返礼品の中から、未来へ引き継ぎたい本みりんをご紹介します。
姫路市を含む播磨地域は、本みりんの名産地
JR姫路駅から世界文化遺産・姫路城まで真っ直ぐに伸びた、姫路市のメインストリート・大手前通り。
11/22~2/23は「Himeji大手前通りイルミネーション2024」が、これまでよりも対象エリアを拡大して実施される予定です。
全国有数の製造品出荷額を誇る播磨臨海地域をはじめ内陸部にも工業団地があり、世界的なシェアを誇る製造品も多く産業が盛んな姫路市。
姫路市を含めた播磨地域は日本三大素麺のひとつである播州素麺や高い全国シェアを誇る皮革産業、最高品質を誇るいぶし瓦などの名産品も数多く存在しています。
「日本酒のふるさと」としても知られ、かつては醸造行程で生まれた酒粕を蒸留して造る「粕取り焼酎」や、その焼酎を使った本みりんの製造も盛んに行われていました。
今回ご紹介するふるさと納税返礼品「手柄山延寿本みりん」を生産するのは、江戸時代の1863年(文久3年)に創業し、「播州みりん」の手造り寒仕込みの技法を継承し続けている唯一の蔵元「川石本家酒類合資会社」。
4代目当主の川石 酒志さんにお話をお伺いしました。
自社栽培した播磨の米を使った本みりん
川石本家酒類合資会社で造られたみりんの中で不動の人気No.1を誇る「手柄山延寿本みりん」。
原材料はすべて国産で、もち米、米こうじ、焼酎のみ。
コンセプトは「地材地醸」で、蔵の隣に田んぼを所有し、愛情を込めて育てた自社栽培の麹米やもち米を使用しています。
現在、一般的に流通しているみりんの大半は原材料と製造を海外に依存し、酒税の対象外になるように塩分を加えたもの。
もち米、米こうじ、焼酎だけを使い、昔ながらの製法で造られた本みりんは、今や国内で出回っているみりんの流通量の数パーセントしかありません。
そうした現状を踏まえ、米から作っている「手柄山延寿本みりん」は、まさに希少品と言えます。
気になる「手柄山延寿本みりん」のお味は?
こうして純米仕立てで造られた「手柄山延寿本みりん」は、もち米と米こうじの香り高く、スッキリとした甘さが特長。
「素材本来の旨味を引き出し、料理をよりおいしく仕上げることができる」と、日本料理だけでなく薬膳料理やフランス料理、パティシエなど、さまざまなジャンルのプロの料理人も多く愛用しています。
かつては「蜜醂酒(みりんしゅ)」と呼ばれ、甘くておいしく、滋養強壮や疲労回復の効果がある高級酒として戦国時代から重宝されてきたみりん。
お正月に飲まれる「お屠蘇」も、本来は薬草のブレンドである屠蘇散(とそさん)をみりんに一晩漬けこんだものでした。
昔ながらの製法で造られた「手柄山延寿本みりん」は、そのまま飲んでもおいしく、食前酒として楽しんだり、カクテルにしたりするのもオススメです。
「手柄山延寿本みりん 720ml×3本」
事業者名:川石本家酒類合資会社
寄附金額:13,000円
詳細情報はこちら
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ふるさと納税返礼品を通して知る、姫路市の魅力とは?
幼少の頃から家業を手伝い、みりん造りに携わって60年以上になるという川石さんですが、学校を卒業してすぐの10年間は一般企業に務める経験もされたそうです。
そして、4代目になって一番初めに生み出した新商品が、地元で自社栽培したお米を使った「手柄山延寿本みりん」でした。
当時はコストや手間をいかに抑えるかに価値が置かれ、国内で米から作ることに反対する声もあったそうですが、「ほかがやっていないことを」との想いで継続。
これには、サラリーマン時代に主要取引先だった旧松下電工株式会社(現パナソニック電工株式会社)の経営者・松下 幸之助氏の考えが大きく影響しているそうです。
そして時は流れ、原材料の産地や製法、生産者の想いにまで消費者が意識を向ける時代に。
地元・播磨産の原材料にこだわり、昔ながらの製法を受け継ぎながら造る川石さんの本みりんにスポットが当たり、そのおいしさの違いを知る人も増えてきました。
そんな川石さんが目指しているのは、「みりんをそのまま飲んで味わう風習の復活」。
川石さんの代になってから生み出されたみりんはほかにも、濃厚な味わいの「10年熟成」、昔ながらの乙類焼酎を使った「MK」、スッキリとした甘さで飲みやすい「極醸」などがあり、飲み比べてみるのも楽しいかもしれませんね。
姫路市ではほかにも、「たまごかけご飯祭り」で3年連続グランプリを受賞し、初の殿堂入りを果たした日本一の卵「夢王」や市内にある工場の最新鋭の設備と技術で作られた「ネスカフェゴールドブレンド」、姫路発祥のご当地グルメ「アーモンドバター」など、魅力的な返礼品を取り扱っています。
ふるさと納税限定の御城印と交換できる「姫路城守ポイント」もありますので、ぜひチェックして姫路に遊びにも来てくださいね。
問い合わせ先 | 姫路市役所 政策局ひめじ創生戦略室 |
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住所 | 姫路市安田4-1 MAP |
定休日 | 土・日曜日、祝日、12/29~1/3 |
電話番号 | 079-221-2834 |
開庁時間 | 8:35~17:20 |
駐車場 | 有(無料) |
アクセス | JR・山陽姫路駅 徒歩20分 |
HP | 『姫路市』移住定住促進・ふるさと納税促進サイト いいね姫路【公式HP】 姫路市役所【公式HP】 川石本家酒類合資会社【公式HP】 |
その他 | お問い合わせ・ご予約の際は「まるはりor姫路みたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。 |