15分でOK!超時短「あさりの砂抜き方法」失敗しないための注意点や簡単レシピも

春の味覚「あさり」。
調理したいけど、「砂抜きが面倒、難しい」と思うことはありませんか?
今回はたったの15分で完了できる「あさりの砂抜き」の方法をご紹介します。手順やコツ、失敗しないための注意点も詳しく掲載。
あさりを使った簡単レシピもありますよ。
砂抜きのポイントは「手に入ったらすぐに行うこと」
あさりの砂抜きのポイントは、手に入ったタイミングですぐに行うことです。
15℃以下の冷蔵庫に入れると、あさりは仮死状態になり動きを止め、砂抜きにも時間がかかってしまいます。砂抜きは冷蔵庫に入れる前に行いましょう。
基本的なあさりの砂抜き方法
まずは、基本的なあさりの砂抜きの方法を確認しましょう。
ポイントは「塩分濃度」です。
必要なもの
必要なものは以下の通りです。
・水
・塩
・容器(平たいものがあればなお良い)
・新聞紙
手順
水200ccに対して塩小さじ1を入れて、海水に近い3%程度の濃度の塩水を作ります。半分くらい浸かる量を目安にし、あさりを浸けます。アルミホイルや新聞紙を被せて、冷暗所で保管します。
砂抜きにかかる時間は、3時間程度です。潮干狩りでとったあさりは砂が多く含まれているため、半日から1日ほどかかることもあります。
超時短!たった15分で完了する砂抜き方法
通常のあさりの砂抜きは時間がかかり、すぐ使えないのがデメリットです。
そこで、たった15分で砂抜きが完了する方法を紹介します。
必要なもの
必要なものは以下の通りです。
・水
・ざる
・容器(平たいものがあればなお良い)
【手順①】50度のお湯に10分つけ、擦り洗い
水であさりの殻同士を擦り合わせて優しく洗います。
ボウルに入れた50℃のお湯にあさりを入れ、10分放置します。
10分たったら、もう一度あさりの殻を擦り洗いします。
【手順②】あさりを1度に水に戻す
あさりを放置したお湯は、砂などでかなり汚れているのがわかります。
あさりを1度、きれいな水が入ったボウルに入れてください。
【手順③】50度のお湯に5分つけ、擦り洗い
再度50℃のお湯にあさりを入れ、今度は5分間放置します。あさりの水管(ベロ・舌)が出ていることを確認しましょう。
5分経ったら殻を擦り洗いしてください。
【手順④】あさりを1度に水に戻し完了
これで砂や汚れはほとんど取れています。
あさりをきれいな水が入ったボウルに入れて砂抜きは完了です。
注意点
- 口が開いたものや殻がかけたものは取り除きましょう。
- あさりの殻は汚れが多く、殻を擦り合わせる方が砂を吐き出しやすくなります。
しっかりと擦り洗いしましょう。 - 50度以上になるとあさりが煮えて死んでしまい、50度以下だと砂を吐き出しにくくなります。
お湯の温度は50度を守りましょう。 - お湯に浸けるとき、10分以上経つと旨味が逃げてしまうので気を付けましょう。
1度水にもどし、お湯を入れ替えることで、旨味は逃げず、砂は抜けやすくなります。 - お湯でやけどをしないよう注意しましょう。
潮干狩りで採った貝は「塩抜き」も忘れずに
潮干狩りで採ってきた貝は海水を多く含んでいるため、砂抜きだけではなく「塩抜き」も必要です。砂抜きだけをして料理に使うと、塩気が強すぎるからです。
塩抜きは、砂抜きしたあさりをザルにあげ、常温で1時間放置するだけ。
塩抜きが終わったら、流水で殻同士をよく擦り洗いしましょう。スーパーで購入したあさりは塩抜きの必要はありません。
うま味たっぷり「あさり」を使ったレシピ
ここからは、砂抜き済みのあさりを使った簡単なレシピを紹介します。
手軽にできておいしいので、ぜひチャレンジしてみてください。
レンジで簡単「あさりの酒蒸し」
■材料(2人分)
あさり(殻付き)...250~300g
酒...大さじ1~1と1/2
耐熱ボウルにあさりを入れ、酒を振ります。
ラップをして電子レンジ(500W)で3分半〜4分加熱します。あさりの口が開いていたら出来上がりです。
万能ネギを散らせば彩りも鮮やかになりますよ。
いつもの酒蒸しをアレンジ「あさりの梅風味酒蒸し」
■材料(2人分)
あさり(殻付き)...250~300g
酒...大さじ1~1と1/2
梅干し...2個
ねぎ(刻み)...適量
梅は種を取り除き、粗く叩いておきます。
鍋に砂抜きをしたあさりと酒を入れ、ふたをして2~3分火にかけます。
あさりの口が開いてきたら、梅を加え、再びふたをして1分ほど加熱します。
最後にお好みで刻んだねぎを散らせば完成です。
おつまみにも「あさりのガーリックバター焼き」
■材料(2人分)
あさり(殻付き)...200g
にんにく...1かけ
有塩バター...20g
白ワイン...大さじ2
細ねぎ(刻み)...適量
こしょう...少々
ニンニクは横方向に薄切りし、芯を取り除きます。
あさりをフライパンに入れ、ニンニク、バターを入れて、弱火で香りが出てくるまで炒めてください。白ワインを加え中火で煮て、小さな泡が湧いてきたら弱火に。4分ほど蒸すと口が開いてきます。
器に盛って、万能ネギ、コショウをかけて出来上がりです。
だしはあさりだけ「あさりの炊き込みご飯」
■材料(2合分)
米...2合
あさり(殻付き)...400g
生姜(みじん切り)...1/2かけ分
醤油(あさりの下味用)...小さじ1
酒...大さじ2
水...大さじ2
醤油...大さじ1と1/2
みりん...大さじ1と1/2
フライパンにあさりと酒、水を入れて蓋をし、中火で加熱します。2、3分経ち、あさりの口が全て開いたら、汁ごとバットに取り出します。あさりの身だけを取り出し、醤油とあさりの出汁を振りかけて混ぜておきます。
米を水に30分〜1時間浸水させ、ザルに上げて水気を切ります。炊飯器に米を入れ、あさりの出汁、醤油、みりんを加え、2合目の目盛に合わせます。足りなければ水を足します。通常と同じように米を炊き、炊き上がったらあさりの身を入れて5分蒸らします。軽くかき混ぜたら完成です。
からだもポカポカあたたまる「あさりのミルクスープ」
■材料(2人分)
あさり(殻付き)...160g
牛乳...300cc
コンソメ...小さじ1
オリーブオイル...少々
ニンニク(みじん切り)...小さじ2
白ワイン(または酒)...100cc
フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ、焦げないように弱火で加熱します。よい香りがしてきたら、あさりと白ワインを加えて強火にし、さっと加熱します。
蓋をして弱火で蒸らし、あさりの口が開いてきたら蓋を取り、牛乳とコンソメを加え、沸騰しない程度に弱火で少し煮ます。
仕上げにパセリやコショウをふると、より深い味わいになりますよ。
いつでもおいしく味わえる「あさり」の保存方法
砂抜きしたあさりは、何日くらい保存できるのでしょうか?
あさりをおいしくキープする方法と合わせて、ご紹介します。
冷蔵(保存期間:2~3日程度)
砂抜きしたあさりは、冷蔵庫で2、3日は保存できます。
あさりは3%程度の濃度の塩水(水200ccに対して塩小さじ1)に浸し、新聞紙やホイルを被せます。呼吸ができるよう、密閉しないように気を付けましょう。
塩水は毎日交換すると、あさりが傷みません。市販のものなどで賞味期限が書いてある場合は、その期限内に食べきるようにしましょう。
冷凍(保存期間:3か月程度)
あさりは冷凍すると、3ヶ月保存できます。
ファスナー付きの保存袋にあさりを入れ、空気を抜いて密閉します。
保存容器にあさりと水を入れて、蓋をして保管すると、解凍した時に水に移った栄養成分や旨味も一緒に取れます。スープや酒蒸しなどで使いたいときにはこちらが最適です。
冷凍したあさりを調理するときは、解凍せずに凍った状態のままで使ってください。
「あさり」をおいしく味わおう
あさりを調理するときは、「砂抜き」の工程が欠かせません。
正しい砂抜きと保存方法がわかれば、いつでもおいしいあさりを楽しめますよ。
時短で簡単にできる砂抜きの方法で、さまざまなレシピを試してくださいね。