【魚吹八幡神社のちょうちん祭り】2022年の開催は?屋台や檀尻についてもご紹介

【魚吹八幡神社のちょうちん祭り】2022年の開催は?屋台や檀尻についてもご紹介
目次

    かつて兵庫県南西部は播州(播磨)と呼ばれていました。
    この地で行われている五穀豊穣を祈る「播州秋祭り」は、壮大な屋台の練り合わせで全国的に有名です。

    今回は播州秋祭りの1つである魚吹八幡神社の秋季例祭について、詳しく紹介します。

    2022年の日程・開催 は?

    昨年の魚吹八幡神社の秋季例祭は、社会情勢に照らし合わせて安全確保のため、提灯練り・檀尻・屋台の練り(宮入)は中止となり、神事のみを必要関係者で斎行しました。

    2022年は3年ぶりに神事・宮入りともに例年通り、通常斎行されます。

    日程は10月21日(金)・22日(土)の2日間です。

    【姫路】播州秋祭り日程まとめ

    2022年開催・中止など最新情報も

    魚吹八幡神社の歴史について

    魚吹八幡神社の写真

    兵庫県姫路市網干区に位置する魚吹八幡神社の御祭神は応神天皇・神功皇后・玉依比賣命です。

    202年摂政神功皇后が三韓征伐の帰還の際に当宇須伎津(うすきつ)に立ち寄り信託を受けました。それにしたがい神武天皇の母である玉依比賣命を祀り、敷嶋宮と号したのが創建の起源です。

    その後、319年仁徳天皇の命により、仁徳天皇の父応神天皇・祖母神功皇后も祀られました。

    505年武烈天皇が、魚群が砂を吹き寄せて宇須伎津ができたという故事から、魚吹大神宮と号しました。
    また、網干(あぼし)という地名の由来は、祭礼の際に殺生を禁じられた漁民が網を干して参詣したことから、網干と言われるようになりました。

    見どころ1:「提灯(ちょうちん)練り」

    提灯練りの写真

    播州秋祭りの中で最大の氏子数を誇る魚吹八幡神社の秋季例祭。その見どころの1つは、氏子たちが高さ3メートルの青竹にぶらさげた提灯を激しくぶつけ合う「提灯練り」です。

    魚吹八幡神社は3柱の神様がお祀りされており、例祭ではそれぞれの神輿にお乗りになります。
    その神輿が神社から御旅所に渡御する際に、氏子が提灯を照らして道案内したのが由来です。
    提灯練りを受け持つ氏子村は、浜手の平松・吉美・大江島・興浜・新在家・余子浜・垣内の7地区です。

    提灯練りの写真

    各村から宮を目指して提灯行列を連ね、楼門前では一同輪になって青竹を鳴らし、ボロボロになるまで提灯を叩き続けます。
    氏子の掛け声と群衆の歓声が轟く中で、提灯の幻想的な光景が見られます。

    見どころ2:「檀尻(だんじり)」

    興濱の檀尻

    魚吹八幡神社公式Instagramより引用)

    魚吹八幡神社の秋季例祭では4台の檀尻が氏子たちによって曳かれます。

    檀尻とは、関東でいう「山車」のことで、祭礼で使われる屋根付きの屋台のことです。

    屋台の中の太鼓や三味線などのお囃子が道中を盛り上げながら、車輪に乗せた檀尻を綱や梃子を使って曳くことを「檀尻流し」と言います。

    檀尻は、興浜・新在家・余子浜・垣内の4地区で重さ3.5トン以上あり、各町小学生から大人まで約300人が力を合わせて曳いていきます。

    檀尻流しの写真

    繊細な彫刻と塗りが至るところで見られる檀尻の美しさ、お囃子の音色、そして梃子を使った方向転換など、檀尻の道中は片時も目が離せません。

    見どころ3:「獅子檀尻・獅子舞」

    檀尻の写真

    姫路市勝原区朝日谷が担当する檀尻は「獅子檀尻」と呼ばれ、楼門潜り抜けができる唯一の檀尻です。

    そして境内では檀上で14種類の獅子舞を3時間に渡って披露します。そのためこの4.5トンある檀尻にはさまざまなカラクリが施されています。
    宮入時には四本柱と屋根を下げることが可能です。

    獅子舞

    魚吹八幡神社公式サイトより引用)

    また、獅子舞時には舞台の袖を支える舞台受けが出し入れできます。1948年に竹広村から受け継がれた14種類の獅子舞は、素朴ながらもどこか懐かしく、人々の邪気を払ってくれます。

    見どころ4:「屋台の練り」

    屋台の写真

    屋台の練りも秋季例祭の見どころの1つです。

    練り子(担ぎ手)は法被を纏い、廻しを締めて屋台を担ぎます。そして12歳前後の少年4名が乗り児として屋台の上に乗り込みます。

    それぞれの屋台には美しい装飾が施されています。

    屋台練り合わせの写真

    複数の屋台が接近して力比べをする「練り」は各所で見られ、大平橋では河面に映える華麗な屋台練り合わせが見られます。

    また、「チョーサ」の掛け声で屋台を一瞬空中に放り投げ、全身全霊で屋台を頭上で支える姿は圧巻です。

    魚吹八幡神社へのアクセス

    ■電車
    ・JR「網干駅」より徒歩約40分
    ・山陽電車「網干駅」より徒歩15分
    ■車
    ・姫路バイパス「太子東ランプ」より南西へ20分
    ※祭り期間は交通規制があります。車での来場はご遠慮いただき、公共交通機関をお利用ください。

    過去のプレイバック

    姫路みたい編集部が撮影した過去の写真を大公開します!
    写真と共にお祭り気分を味わってみてくださいね。

    魚吹八幡神社のちょうちん祭りの写真

    魚吹八幡神社のちょうちん祭りの写真

    魚吹八幡神社のちょうちん祭りの写真

    3年ぶりに幻想的かつ勇壮な光景がよみがえります!

    魚吹八幡神社の灯篭

    2020年・2021年は神事のみの斎行でしたが、今年は例年通り、提灯練り、屋台・檀尻練り出しが行われる予定です。

    3年ぶりの壮大な姿を楽しみましょう!

    イベント名 魚吹八幡神社秋季例祭
    会場 魚吹八幡神社
    住所 兵庫県姫路市網干区宮内193 MAP
    お問合せ先 079-272-0664
    2022年10月 3日時点での情報です。
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