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梅雨の時期は、ついつい外へ出かけるのも億劫になってしまいがち。でも、この季節にしか見られない色鮮やかな光景があるんです。

6・7月は、アジサイが見ごろを迎えます。丸い形の花を咲かせるかわいらしさと、しっとりと雨に濡れる美しさをあわせ持ち、青や紫、ピンクに白と色とりどりに咲き誇るアジサイ。品種だけでなく、根から吸収する養分によっても色が異なるのだそう。

関西にあるアジサイの名所の中でも、姫路から行けるおすすめスポットをご紹介します。
「雨だから......」とお家に引きこもってしまわず、梅雨の時期だけに楽しめる絶景を見に行きませんか？

相生市若狭野町、国道2号線沿いの大きな鳥居をくぐった山上にある「若狭野天満神社（わかさのてんまんじんじゃ）」。境内にアジサイが咲くことから、「あじさい神社」の愛称で親しまれています。

「若狭野天満神社」に咲くアジサイは、魔除け・厄除けの力を持っているのだそう。そのことから「魔除け天神」としても知られています。

境内に咲いたアジサイを切り取り丁寧に乾燥させ、お祓いをした「魔除けあじさい守り」。紅白の水引がついたものは、婦人病・健康祈願のお守りです。
「お守りを授与するにあたっては、1日も早い疫病退散をとの願いを込めております」と神職の方。

例年ならアジサイが境内に咲き渡り、風情のある光景を楽しめます。しかし近年、残念ながら鹿に食い荒らされており、花の数が激減しているようです。

神社への参拝は可能ですので、疫病退散・魔除けのお参りをして、ご神域に咲くアジサイに祈りを託してみてはいかがでしょうか。きっと、ひとときの心の癒しになりますよ。また近いうちに、境内中に咲くアジサイが見られるといいですね。

2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開園しないことが決定しました。
それにともない、毎年おこなわれていた「あじさいまつり」も中止となります。

「都麻乃郷（つまのさと）あじさい園」は、北播磨最大規模の広さをもつアジサイの名所です。約12,000㎡の広大な敷地を彩る、さまざまな種類のアジサイ。花の数はおよそ3,000株と、関西でも有数の広さと株数の多さを誇ります。

例年6月中旬から7月上旬までの約1ヶ月間、アジサイの開花状況に合わせて開園します。6月には茶席や大福引大会、特産品の販売、アジサイ苗の販売などがおこなわれる「あじさいまつり」を開催。和やかににぎわう毎年恒例の人気イベントとなっています。

期間中は、「都麻乃郷あじさい園フォトコンテスト」も実施されます。2019年は69点もの応募があり、入選作品は道の駅北はりまエコミュージアムで展示されたそうです。

広い園内は、より多くの花が美しく咲くようにと工夫を重ね、地域の方々のボランティアの協力に支えられてきれいに整備されています。フォトコンテストに応募したくなるような写真が撮れる撮影スポットもたくさん。

今年は開園しないことが決まった「都麻乃郷あじさい園」ですが、来年はきっとたくさんのアジサイで目を楽しませてくれることでしょう。

重量130t、高さ5mという日本一大きい布袋さんがいるお寺として有名な「通宝山弥勒寺」。布袋さんは大きなお腹と堪忍袋に嫌なことや怒りたくなることをしまい込む、広い度量と円満な人格を持った七福神の1人。その笑顔は日本一大きな福を授けてくれます。

参道では、涼しげに咲くアジサイがお出迎え。御幸橋（ごこうばし）から山門に続く参道の両脇にあじさいが所狭しと並び、布袋さんと共演する姿が見られます。
丸くぽんぽんとかわいらしいアジサイに囲まれて、布袋さんの表情も心なしか嬉しそう。

また、アジサイの咲く時期にもうひとつ風物詩として楽しめるのが、蛍。「通宝山弥勒寺」のそばを流れる小川には、蛍が飛び交うようです。このせせらぎの中で、儚く灯る蛍の光とアジサイを一緒に楽しめるかもしれませんね。

近年は鹿の被害に遭い、アジサイの新芽が食い荒らされ花の数が減少しています。担当の方によると「参道のアジサイは守っており、今年は例年どおり咲きそう」とのことです。例年、6月中旬に見ごろをむかえます。アジサイの咲き誇る参道を通って、日本一の布袋さんから福を授かりに行きませんか。