姫路の初夏の風物詩として、毎年5月の3日間にわたって開催されてきた「姫路お城まつり」。71回目を迎える2020年は、5月と11月の2回に分けて実施されます。

5月22日（金）には「第50回姫路城薪能（たきぎのう）」が開催予定でしたが、新型コロナウィルス感染防止のため、延期が決定しました。

延期の詳細、11月のイベント内容、姫路お城まつりの歴史についてご紹介します。

※「姫路お城まつり」「第50回姫路城薪能（たきぎのう）」は、新型コロナウイルス感染拡大の影響と、見物客の方々に対するソーシャルディスタンスの確保が難しいため、2020年は中止が決定しました。来年へ延期となる予定です。（2020.08.04 更新）

世界遺産・国宝の姫路城を背景に繰り広げられる「姫路城薪能」。ゆらめくかがり火に照らされた舞台が、幻想的で美しい幽玄の世界をつくりだします。薪能は1971年（昭和46年）に始まり、「姫路お城まつり」の夜を飾る一大イベントとして定着しました。

2020年は節目の50回を記念し、人間国宝であり関西能楽界を代表する豪華な出演者をゲストに迎える予定でしたが、2021年5月に延期（予定）となりました。

いつにも増して優美で迫力ある舞台になりそうですね。来年を楽しみに待ちましょう。

11月には、大パレードやひめじ良さ恋（よさこい）まつりが行われます。姫路城三の丸広場、大手前通り、大手前公園など姫路城周辺が会場です。

イベント内容

5月22日（金）
●第50回姫路城薪能

11月7日（土）
●大パレード（市民パレード・時代パレード）
時代パレードでは、第53代「姫路お城の女王」（4月に発表予定）が参加し、お城まつりを盛り上げます。
●ステージイベント
●総踊り

11月8日（日）
●第21回ひめじ良さ恋（よさこい）まつり

※2021年5月・11月に延期が決定しました。

当日のイベント中止は、自動応答079-282-2012で確認できるにゃ～！

姫路の中心部にあって奇跡的に戦火をくぐり抜けた姫路城は、まさに戦後復興のシンボルでした。新生姫路をめざす市民の心のよりどころとなる祭りとして、戦後間もない1948年（昭和23年）に始まったのが「姫路お城まつり」。

姫路市最大の市民祭りとして親しまれ、2020年で71回目の開催を迎えます。また、1971年（昭和46年）に始まった「姫路城薪能」は、今や恒例イベントとして浸透。今年で50回目の記念すべき節目となりました。

姫路城は、1956年（昭和31年）から8年間におよぶ「昭和の築城」大修理を経て、1993年（平成5年）にはユネスコ世界文化遺産に登録されました。

1968年（昭和43年）には、公募で選ばれ姫路の魅力を国内外にPRする「姫路お城の女王」が誕生。半世紀にわたり受けつがれ、2020年で53代目となります。祭りの目玉となるパレードでは、「姫路お城の女王」も参加して姫路城時代行列が行われ、盛り上がりを見せます。