【兵庫 相生】創業102年「都湯(みやこゆ)」唯一残る銭湯でほっこり昭和レトロ気分

兵庫県相生市の閑静な古い町並みにひっそりと佇む銭湯「都湯(みやこゆ)」をご紹介します。

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住宅街で場所が分からず迷っていると、宅配のお兄さんが「大きなレンガの煙突が見えるやろ」と教えてくれました。
「都湯」は1918年(大正7年)に現経営者の宮崎
2014年まで、宮崎さんの母・シゲ子さんと弟・浩さんが営んでいましたが、相次いで亡くなり、それを機に宮崎一一さんが実家に戻りました。地域の方の「続けてほしい」という声に押されて銭湯を引き継いだ宮崎さんでしたが、一昨年に病気が見つかり、3か月の休業。療養の後、昨年末に再開できました。
「入口の電気が点いたら入るんや」。JR相生駅前から自転車に乗ってきた男性は、たばこを吸いながら16時半のオープンを待っていました。年配の常連さんが多く、しばらく来ない人があると、宮崎さんは心配で連絡を取るそう。
訪れた人は、宮崎さんの妻・悦子(70)さんが座る番台をくぐり、馴染みの顔を見て声を弾ませます。「久しぶり?」「お父さん元気にされてる?」。そんな世間話が聞こえてきました。
脱衣所には、男女それぞれに黒と白の招き猫が置かれています。懐かしいマッサージ機や体重計に、タイムスリップしたような気分になります。
縦長の浴槽は、二つに分かれており、小さく浅い浴槽のお湯は少しぬるめ。もう一方は少し深く熱めのお湯です。井戸水を沸かした41度のお湯につかると、ため息が出るほどの心地よさに包まれます。上がった後もしばらくはホコホコと温かいまま。
脱衣所の小さな冷蔵庫には、ジュース(90円/税込)の他、「ご自由にどうぞ」とのうれしい心配りで水と麦茶が用意されています。
TwitterなどのSNSで口コミが広がり、東京や京都など、遠方から来る人が増えました。交流や記録のため、今年から落書き帳が男女それぞれの脱衣所に置かれています。何かメッセージを書いてくださいね。
週末は営業が終わった後、野球の練習で近くに来るお孫さんと二人で湯船につかる時間が、宮崎さんの楽しみだそうです。
燃料である重油の値段が高騰し、最近は経済的に苦しいときもあるという宮崎さん。「機械が先か、体が先か。元気なうちは頑張らなあかんな」。そう笑いながら、宮崎さんは今日ものれんをかけます。
優しいご夫婦とお湯に心も体もほっこり。ぜひ「都湯」に癒されに来てください。
店名 | 都湯(みやこゆ) |
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住所 | 兵庫県相生市相生3-6-19 MAP |
定休日 | 月・木曜日 |
電話番号 | 0791-22-6108 |
営業時間 | 16:30~20:00 |
入浴料 | 大人(中学生以上)450円、中人(小学生以上)160円、小人(乳幼児)60円 |
駐車場 | 有(無料) |
HP | 都湯公式Twitter |
その他 | お問合せの際は「姫路みたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。 |
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