ヴィクトリーナU-16アカデミー開所式とパワー全開練習を密着レポート
ヴィクトリーナU-16アカデミー開所式
2018年8月12日(日)、ヴィクトリーナU-16アカデミーの開所式が、姫路城にほど近い市立
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昨年現役を引退した水野早苗アカデミー長に続き、長年中学生バレーボールの指導に携わられた高附コーチの挨拶。練習に駆け付けた河合由貴キャプテン、溝口由香里選手が激励しました。
公募で集まった姫路市内中学2、3年生36人は、これより来年3月まで毎週日曜日、練習に励みます。
練習風景レポート
ウォーミングアップの後、最初に3人一組になってのゲームがありました。ゲームには
パス、トス、レシーブといった基本動作練習が終わると、技のコンビネーションや立ち位置のローテーションを加えた応用練習に入りました。あちらこちらで、ボールがぽろぽろこぼれます。すかさずヴィクトリーナの選手がデモンストレーションを披露します。華麗なスキルにため息や感嘆の声が体育館に上がりました。プロ選手の模範演技を目の当たりにすると、生徒たちの動きがまったく違ってきます。めきめき上達していくのが、バレーボール素人にも手に取るようにわかりました。
かつてスクーバーダイビングインストラクターを生業にしていた記者は、中学生は習得力が速いという感想を持っていました。大人は頭でわかっても身体がついていかない。理屈で理解しようとするので、反射的に身体が動かないと言い換えられるかもしれません。
吸収力が柔軟な時期に、一流に触れるのはかけがえのない経験になるのだと実感しながら、U-16の練習を見ていたのでした。
高附コーチと生徒たち
たっぷり2時間の練習を終えた36人に高附コーチが声をかけました。
「疲れた人?」誰も手を挙げません。
「暑かった人?」一斉に手を挙げる生徒たち。
「楽しかった人?」この質問には、全員が大きな声をあげて挙手しました。
生徒たちと一緒にコートで汗を流す姿、穏やかな笑顔を浮かべながら練習の様子を見回られる姿、そして何より印象的だったのは生徒に寄りそう高附コーチの姿でした。
「他校の生徒と一緒に練習するのは、大変良い刺激になります。」と、高附コーチ。いいところは真似る、上手くいかないところは切磋琢磨する、一つ一つ経験の積み重ねこそ中学生に必要不可欠だそうです。指導は「心・技・体」のバランスに重点を置かれています。
水野早苗アカデミー長インタビュー
「プロバレーボールチーム・ヴィクトリーナ姫路のお膝元という利点を活かして、高い技術を身につけてほしいと願っています。プロが直接指導するU-16が、上を目指すきっかけになれば嬉しいと思います。」 水野早苗さん |
姫路市はバレーボールの盛んな地域です。ヴィクトリーナ姫路の誕生により、ますますバレーボール層があつくなるに違いありません。世界に羽ばたくヴィクトリーナ姫路の雄姿に追従する若い人たちが生まれることでしょう。
「3年生は学校でのクラブ活動を引退し、高校入学まで休眠状態になります。その間、技術の後退なくバレーボールへの想いを繋いでいってほしいのです。高校生になって、今まで以上に活躍する選手に育つのを期待しています。」 水野早苗さん |
スポーツと学業のはざまで、悩んでいる生徒もいることでしょう。それは、水野さんご自身が直面し乗り越えた課題だったのかもしれません。技術指導はもちろんパーフェクトですが、精神を育てるアカデミー長の熱意が伝わりました。