【多可】ふるさと納税返礼品を使ってみました! 播州百日どりと播州地卵の「鳥、まるごと。」セット

日本一の手漉き和紙「杉原紙」・酒米の最高峰「山田錦」・国民の祝日「敬老の日」の世界に誇る3つの発祥をもつまち多可町。
日本三大地歌舞伎のひとつ「播州歌舞伎」や、水中花「梅花藻」が自生しホタルが飛び交う水辺の再生など、先人から受け継いだ尊い文化・産業・精神を大切に守りながら、木質バイオマス利活用や、登録した個人や事業所が取り組む SDGs への貢献を専用のポータルサイトで「見える化」する『クリアグリーン TAKA』の取り組みの推進など、先進的な変革にも挑んでいます。
今回は、そんな「多」くの「可」能性を秘めたまち・多可町のふるさと納税返礼品の中から、「播州百日どり」と「播州地卵」のセットをご紹介します。
時代に先駆けて銘柄鶏を開発したまち・多可町
兵庫県のほぼ中央に位置し、町内には杉原川と野間川が流れ、周りを山々に囲まれた自然豊かなまち・多可町。
綺麗な水と粘土質で肥料持ちが良い土壌では、良質のコシヒカリや酒米「山田錦」、自然農法で育てられた新鮮な野菜などが作られ、それを利用した特産品の開発も進められています。
また、昔から旧加美町を中心に養鶏が盛んに行われ、まだブランド鶏と言えば「比内地鶏」「名古屋コーチン」「薩摩地鶏」の三大地鶏くらいしかなかった40年以上前に銘柄鶏「播州百日どり」を誕生させたまちでもあります。
今回は播州百日どりと播州地卵を飼育・生産し、2022年に「鳥、まるごと。」をコンセプトにしたアンテナショップ「TORI MARCHE TAKACHO(鳥、マルシェ。多可町)」もオープンした「株式会社 加美鳥(かみちょう)」の代表・石塚 竜司さんにお話をお伺いしました。
2023年「第15回地鶏・銘柄鶏好感度コンテスト」で最高位の最優秀賞を受賞!養鶏とそれにまつわる文化も次世代へ
一般的なブロイラー鶏が孵化から約50日間で出荷されるのに対して、その倍の100日間、広々とした鶏舎の中を走り回って大きくなる播州百日どり。
短期間で出荷できる食肉専用・大量飼育用のブロイラーの生産が増大する中、高度経済成長期を経た1978年に当時の加美町農業協同組合(現在は合併してみのり農業協同組合)が「かしわ」本来の味にこだわって生み出した銘柄鶏です。
それから40年以上が経ち、他地域でも地鶏やブランド鶏などのライバルが数多く誕生したうえに設備の老朽化や後継者不足などの問題も深刻化し、播州百日どりは衰退の危機を迎えています。
そこで先人たちの思いを継承し、次世代へつなげていきたいと立ち上がったのが、旧加美町(現在の多可町加美区)で生まれ、播州百日どりや播州地卵を食べて育ってきた石塚さんです。
まずは播州百日どりの事業を始められ、次に同じように衰退の危機にあった播州地卵の事業にも参入。
「昔から養鶏が盛んに行われてきたこの地域では、お祝いやお土産の品に卵を贈る文化があります。その風習を引き継いでいくことも私の使命だと思っています」と話します。
若手生産者として、また「生産者の顔が見えることで安心感を」と、積極的にメディアやイベントにも顔を出し、そこで聞かれる「うまっっ!」というひと言や笑顔に、石塚さん自身もモチベーションを高められているそうです。
次世代を担う石塚さんを迎え、高品質の維持とブランド力の向上に努めた結果、2023年に播州百日どりは「第15回地鶏・銘柄鶏好感度コンテスト」で最高位の最優秀賞を受賞!
行政や地元の農業高校なども巻き込んで、よりおいしい播州百日どりを生産し、PRするための取り組みは現在も進行中です。
気になる播州百日どりのお味は?
100日育てられることで旨み成分の「イノシン酸」がピークに達するという播州百日どり。
ひとくち食べてまず印象的なのは、硬すぎず柔らかすぎない、ほどよい歯応えと弾力。
そして次に、口いっぱいにじゅわーっと広がる、鶏肉の深いコクと甘みに驚かされます。
また、肉の大きさも特長で、一般的な銘柄鶏や地鶏は出荷時の生鳥の体重が3㎏程度のものが多い中、播州百日どりは平均体重が4㎏を超えるのだとか。
その身は当然肉厚で、ほどよい歯ごたえと深いコク、強い甘みと相まって、鶏のおいしさをダイレクトに感じることができます。
気になる播州地卵のお味は?
そして今回のふるさと納税返礼品のもうひとつの主役・播州地卵は、白身の雑味や臭みの無さと、それによって引き立つ黄身のコクが特長。
解放的な鶏舎で太陽の光を浴びながら、より自然に近い環境で育てられた有精卵はお料理だけでなくお菓子づくりにも最適で、有名スイーツ店のパティシエなども選ばれています。
石塚さんにオススメの食べ方を聞くと、「卵かけご飯やゆで卵、目玉焼きなどで、まずはシンプルに味わってみてください」とのこと。
レシピ紹介ページではだし巻き卵を作りましたが、ふっくらしっとりと焼けて、とってもおいしかったですよ!
「【野乃鳥監修】手捌きセット≪冷蔵限定≫[790] 鶏肉 播州百日どり もも肉 むね肉 手羽餃子 卵 播州地卵 冷蔵」
内容:・播州百日どりもも肉1枚(兵庫県多可町)
・播州百日どりむね肉1枚(兵庫県多可町)
・特選手羽餃子5本
・播州地卵・有精卵6個(5個+破損保障1個)(兵庫県多可町)
事業者名:TORI MARCHE TAKACHO
寄附金額:11,000円

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ふるさと納税返礼品を通して知る、多可町の魅力とは?
養鶏をするうえで、鶏たちにとって良い環境を整えることを一番大切にしているという石塚さん。
そして、自然に近い形で鶏が育つ姿を子どもたちにも見てもらい、食育にも力を入れていきたいと話します。
コロナ禍前には、母校でもある地元の小学校に鶏と一緒に訪問し、翌週に親子丼を作る授業などもされていたそう。
また、石塚さんは「幻の地鶏『ひょうご味どり』地鶏復活プロジェクト」にも参与。
プロジェクトでは、地元の農業高校の生徒さんたちに独自の飼料を使って鶏を育ててもらい、締めるところまで体験してもらうそうです。
「中には逃げ出したり、泣き出したりする生徒さんたちもいます。でも、その後に食べて、かわいそう、残酷だ、怖いといった気持ちが『おいしい』に変わる瞬間があります。その経験から、命をいただき生きることの意味を考えてもらえるとうれしいですね」と石塚さん。
今後は、TORI MARCHE TAKACHO(鳥、マルシェ。多可町)でも、食育イベントなどを開催していくそう。
最後に、石塚さんに多可町の魅力をお伺いしたところ、「一言で言うと、『ちょうど良い田舎』です!姫路からだと車で約1時間、京阪神からでも約1時間半で行ける場所ながら、豊かな自然が残っていて、子どもから大人まで楽しめる外遊びスポットもたくさんあります。日中は身体を動かして思いっきり遊んで、夜は綺麗な星空を見上げる。そんな心も身体も健やかな、田舎ならではのスローライフを満喫できますよ」とのこと。
ぜひ多可町に足を運んで、TORI MARCHE TAKACHO(鳥、マルシェ。多可町)と合わせて楽しみたいですね。
多可町ではほかにも、徹底した生育環境の下、栽培期間中農薬不使用で育てられた菌床栽培しいたけ「肉厚プリプリ生椎茸700g!」や季節にあわせた野菜の収穫体験ができ、多可町産の材料を使用したプレミアムランチが食べられる「ファームビジット(収穫体験)とランチ(1名様分)」、A4判で机の引き出しにもしまえる「非常用圧縮毛布」など魅力的な返礼品を取り扱っています。
ぜひチェックしてみてくださいね。
問い合わせ先 | 多可町役場 商工観光課 ふるさと納税係 |
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住所 | 多可郡多可町中区中村町123 MAP |
定休日 | 土・日曜日、祝日、12/29~1/3 |
電話番号 | 0795-32-4779 |
開庁時間 | 8:30~17:15 |
駐車場 | 有(無料) |
アクセス | JR黒田庄駅 車15分 |
HP | 多可町役場【公式HP】 兵庫県多可町【公式YouTube】 鳥、マルシェ。多可町【公式Instagram】 |
その他 | お問い合わせ・ご予約の際は「まるはりor姫路みたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。 |