春の味覚「菜の花」おいしく味わえる茹で方・選び方を紹介!簡単アレンジレシピも

春の味覚「菜の花」。大根や白菜、小松菜や水菜など、アブラナ科の野菜の花芽の総称です。
簡単でおいしい人気レシピと合わせて、 「菜の花」を選ぶポイントや、下ごしらえの仕方、余ったときの保存方法もご紹介!
旬の味を食卓に取り入れてみませんか?
おいしい「菜の花」の選び方
新鮮な菜の花を選ぶポイントは「花」と「茎」です。
まず花ですが、まだつぼみの状態で花が開いていないものを選びましょう。花が開いてくるとえぐみが出てしまい、味も口当たりも悪くなります。
茎は切り口がみずみずしく、芯まで緑色になっているものがおすすめです。古くなると切り口がしなびて、中に空洞ができてしまいます。
菜の花は切った状態で売られていることが多いので、簡単にチェックできますよ。
「菜の花」の下ごしらえ
菜の花を料理するには、まず「下ごしらえ」が必要です。どの料理にも共通の作業なので、ぜひ覚えてくださいね。
洗い方
まずはしっかりと汚れを洗い落とします。全体の汚れは、たっぷりと水を張ったボウルの中で、葉を左右に振るようにして洗いましょう。
ただ、これだけでは葉の内側や根元などの汚れが残ってしまうので、この部分は流水をかけて洗います。特に洗いにくい根元の部分は、茎が折れてしまわないように、優しく丁寧に開きながら水をかけていきます。
菜の花に含まれる香りや旨味の成分は水に溶けやすいので、なるべく短時間で洗うようにしましょう。
茹で方
菜の花をゆでるときのポイントは「ゆで時間」です。
菜の花は茎と葉の部分とでは火の通る時間が異なるので、ゆでる前に葉と茎を切り分けておきましょう。
鍋にたっぷりのお湯を沸かしたら、ティースプーン1杯程度の塩を入れます。先に茎を入れて30秒ほどゆで、そのあとに葉の部分を加えてさらに30秒ほどゆでます。
ゆであがったらざるに取り、冷水の入ったボウルにつけ、水気をぎゅっと絞ればできあがりです。
旬を味わう「菜の花」を使ったレシピ
ここからは菜の花を使った簡単レシピをご紹介します。
季節を感じるお料理に、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
素材の味が楽しめる「菜の花のおひたし」
■材料
菜の花(下ごしらえ済)...1束
だし汁...200cc
しょうゆ...小さじ1.5
みりん...小さじ1.5
白ごま...少々
菜の花といえばこれ! というくらい代表的で、お手軽な料理が「おひたし」です。
ボウルでだし汁としょうゆを混ぜ合わせ、下ごしらえした菜の花を入れて和えます。
しばらく置いて味をなじませたら、軽く水気をきって盛りつけるだけ。
だしは市販のだしの素をお湯で溶かしたものでもOKです。仕上げに白ごまを振ると、味も香りもグレードアップしますよ。
辛味がおいしい「菜の花のからし和え」
■材料
菜の花(下ごしらえ済)...1束
だしの素...小さじ0.5
(合わせ調味料)
だし...大さじ1
醤油...大さじ1
からし...小さじ1~1.5
下ごしらえした菜の花は、食べやすいように3~4cmの長さに切ります。
だしの素を振りかけてサッと和えたら、合わせ調味料を加えて全体を軽く混ぜ合わせます。
このとき、辛くなり過ぎないよう調味料の量をうまく加減してくださいね。まずは半量を入れ、味見をしながら少しずつ足していくと失敗がありません。
彩あざやか「菜の花とベーコンのパスタ」
■材料
菜の花(下ごしらえ済)...1束
スパゲッティ...200g
ベーコン...80g
鷹の爪(1~2cm程度)...1.5本
にんにく...10g
オリーブオイル...適量
パセリ...20g
塩...5g
こしょう...適量
パスタのゆで汁...60cc
パスタはゆでて、ざるにあげておきます。ゆで汁(60cc)は、あとで使うので取っておきましょう。
次に、フライパンでオリーブ油を熱し、鷹の爪、切ったベーコンの順に炒めていきます。
弱火にしてにんにくと菜の花を入れ、塩・こしょう・パセリ(半量)で味を整えてからパスタのゆで汁を加え、2分間煮詰めます。
火を止め、ゆでたパスタを加えて全体を混ぜ合わせたら、オリーブ油・こしょう・残りのパセリを加えてざっくり混ぜ、器に盛りつけましょう。
サクサクおいしい「菜の花の天ぷら」
■材料
菜の花(下ごしらえ済)...1束
片栗粉...カップ2
たまご...2個
水...適量
下ごしらえを済ませた菜の花は、キッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。
次に衣を作ります。片栗粉と溶き卵を混ぜ、冷水を少しずつ加えて好みの硬さに整えます。混ぜすぎてしまうと粘りが出て、菜の花とからみにくくなるので注意しましょう。
揚げ油を170度に熱したら、衣にサッとくぐらせた菜の花を入れます。1分ほどたって表面がカラッと揚がったらバットにとり、油をきって完成です。
定番の塩はもちろん、レモンを絞りかけてもおいしいですよ。
大人から子どもまで大人気「菜の花のツナマヨ和え」
■材料
菜の花(下ごしらえ済)...1束
ツナ缶...1缶
マヨネーズ...大さじ2
めんつゆ...小さじ2
白いりごま...小さじ1
マヨネーズとめんつゆ、白いりごまを混ぜ合わせます。
そこに汁をよく切ったツナと下ごしらえした菜の花を加え、和えればできあがりです。
水っぽくならないよう、菜の花に水気があればキッチンペーパーで取っておくとよいでしょう。
ツナマヨのコクと優しい酸味で、菜の花の苦みが苦手な人や子どもでも、おいしく食べられます。
余ってしまった「菜の花」の保存
菜の花は生のまま湿らせたキッチンペーパーで包み、保存用袋に入れて、野菜室に立てて保存すれば2~3日持ちます。
より長く保存するなら冷凍保存がおすすめ。
ゆでてから冷凍する場合は、ゆで時間を短めにし、水気をしっかり取ります。根元を落として適当な長さに切り、ラップに包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
生のまま冷凍する場合は、洗った菜の花の水気を切り、根元を落として、小分けにして冷凍しましょう。
いずれも2~3週間保存できます。
簡単レシピで春の味覚「菜の花」をおいしく楽しく味わおう
さわやかなほろ苦さが特徴の菜の花は、食べ方もさまざま。
下ごしらえを済ませたら、ほんの少しの手間でいろいろな料理が作れます。
ここで紹介したレシピを参考に、ぜひ「春」を味わってみてくださいね。