節分にイワシの頭を飾るのはなぜ?意味やオススメの食べ方をご紹介!

節分にイワシの頭を飾るのはなぜ?意味やオススメの食べ方をご紹介!
目次

    節分の時期になるとよく目にする「柊鰯(ひいらぎいわし)」。
    どのようなものであるか、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか。

    そこで、こちらの記事では柊鰯の意味や飾り方、使用しているイワシの食べ方などについて、詳しく解説していきますよ。柊鰯のことを詳しく知ることで、より節分を楽しむことができそうですね。

    節分にイワシの頭を飾る「柊鰯(ひいらぎいわし)」

    柊鰯

    節分には、豆を撒いたり恵方巻きを食べたりとさまざまな風習があり、その1つに「柊鰯(ひいらぎいわし)」を飾る習慣もあります。
    ここでは、柊鰯がどのようなものであるかを風習の由来や飾り方などとともに紹介します。

    「柊鰯(ひいらぎいわし)」の意味・由来

    柊鰯

    柊鰯とは、クリスマスリースなどにも使われる、トゲトゲの葉が特徴の柊の枝にイワシの頭を刺したものです。

    節分には柊鰯を玄関に飾る風習がありますが、これは旧暦のお正月にあたる節分の際、家や門の出入り口に設置したしめ縄に、柊の枝とボラの頭を飾っていた平安時代の風習が起源と考えられています。

    柊鰯に柊とイワシが使用されているのは鬼を追い払うためです。柊の葉のトゲトゲとイワシの臭みを鬼が嫌うと考えられていることから、玄関先に飾ると魔除けになるとされています。

    どの地域で行われる?飾るだけでなく食べることも

    食べることも.png

    節分に柊鰯を玄関先に飾る風習が今でも残っているのは、奈良県をメインとした西日本エリアと関東地方の一部、福島県です。特に、奈良市内では柊鰯飾りをおこなう風習が色濃く残る傾向にあります。
    また、西日本の一部の地域では柊鰯飾りの風習の一つとして、柊鰯を飾った後、その日中にイワシを食べる習慣があるのも特徴。

    イワシはDHAやEPA、カルシウムなどを多く含んでいて栄養価が高いことから、イワシを食べることには無病息災を願う意味がこめられていますよ。

    「柊鰯」の作り方・飾り方

    柊鰯は完成されたものをお店で買うこともできますが、自分で作ることもできますよ。
    ここでは、柊鰯の作り方について、作る際のポイントやその後の飾り方と併せて解説します。

    簡単!柊鰯の作り方

    焼いている鰯

    柊鰯を作るために必要な材料はイワシ1匹と柊の枝1本です。作るステップは大きく3つあります。

    まず、イワシを魚焼きグリルで焼きましょう。生焼けにならないようにしっかり焼くことがポイント。こんがりと焼いて煙を出すことにより邪気を払います。また、しっかり焼くことで、飾ったときに生臭さが気になりにくくなりますよ。

    焼き終わったら、焼いたイワシから頭だけを切り落とし、最後に、柊の枝にイワシの頭部を刺したら完成です。

    柊鰯の飾り方

    飾られた柊鰯

    柊鰯は玄関先に飾ることが一般的です。屋外に飾ることが必須で室内に飾ってはいけません。柊鰯を飾ることによって、鬼を家に近づけないようにする意味があるからです。
    飾る場所が家の中だと、鬼の家への侵入を防げなくなってしまいます。

    飾り方に特に決まりはありませんが、柊鰯の枝の部分を玄関の柱などに強力なテープで貼ったり紐で結び付けたりして飾るのがおすすめですよ。

    節分にイワシを食べよう!オススメの食べ方

    柊鰯で飾るのは頭部だけのため、頭部以外の部分をどうするべきか悩む人も多いのではないでしょうか。
    柊鰯に使ったイワシの残りは食べて楽しむことができますよ。ここでは、イワシのおすすめの食べ方を4つ紹介します。

    イワシの塩焼き

    鰯の塩焼き

    簡単に作れて、イワシそのものの味を楽しめる調理法が塩焼きです。

    まず、水を入れたボウルなどにイワシを入れて爪などを使って優しくうろこを取り除き、キッチンペーパーで水気をふき取ったら内臓を取り除きます。
    気にならなければ内臓を取らずに作っても大丈夫ですよ。

    最後に、イワシの両面に塩を振り、魚焼きグリルで焼くと完成です。

    イワシのつみれ汁

    鰯のつみれ汁

    イワシ独特の青臭い匂いが苦手な人におすすめの調理法です。

    まず、イワシの下処理としてうろこや内臓などを除去します。さらに、手開きにして中骨とヒレを取っておくことも必要です。

    不要な箇所をすべて取り除いたらフードプロセッサーに入れてミンチ状にし、しょうが汁や薄力粉を混ぜます。団子の形に丸め、味噌などで味付けしただし汁で人参や大根などの野菜と一緒に10分ほど煮ると完成です。

    イワシの蒲焼き

    鰯の蒲焼き

    包丁を使わず手軽に作れる調理法です。

    まず、うろこや頭、内蔵を取り除き、手開きで中骨をはずしておきます。
    続けて、イワシの両面に塩を振り、5分ほど放置したら水気をキッチンペーパーで優しくふき取り、両面に薄力粉をまぶしましょう。

    次に、サラダ油をしいたフライパンでイワシを皮目から順に両面焼いたら、酒やみりん、しょうゆ、砂糖などで味付けをして完成です。

    イワシの梅煮

    梅煮.png

    最初に、イワシのうろこや頭、内蔵を取り除く下処理を済ませておきます。

    次に、鍋に水、しょうゆ、みりん、酒、砂糖などを入れて一煮立ちさせたら、薄くスライスしたしょうがと梅干し、いわしを加えて落し蓋をしましょう。

    その後、鍋にある煮汁をイワシにときどきかけながら中火で煮込み、煮汁がほとんどなくなったら火を止めて完成です。

    栄養たっぷりのイワシを節分に食べて健康生活を!

    まとめ.png

    イワシには体に良い影響を与える栄養素がたくさん含まれています。
    柊鰯飾りで節分の風習を楽しみながら、残ったイワシを使った料理でしっかり栄養も取って、健康な生活を送りましょう!

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