お花見に心もからだもぽっかぽかにしてくれるホットワインを連れていこう

お花見に心もからだもぽっかぽかにしてくれるホットワインを連れていこう
写真提供:わいん酒屋
目次 ・お花見にホットワインがおススメの理由 ・オリジナル・ホットワイン・レシピ ・好みのホットワインを作ろう!アレンジ・レシピ ・お酒がちょっぴり苦手な人におススメのホットワイン・レシピ ・お花見宴会まで温かさをキープする裏技 |
お花見の頃は陽気が変わりやすく、先ほどまで晴れていたと思うと、雲が広がって「花ぐもり」に。
陽がかげると急に肌寒さを覚えるものです。
桜が満開という絶好の週末が、おもわぬ花冷えになることも。
身体の芯までお花といっしょに凍えついたら、春爛漫気分も台無しですね。
厳しい冬に欠かせないヨーロッパの飲み物というと、ホットワイン。
スキー場やスケート場などのウィンタースポーツの場はもちろんですが、街の角々に見られるホットワインステーションは冬の風物詩です。
散策したりショッピングを楽しんだりする人々の片手にはホットワインのマグカップがにぎられています。
ホットワインは温めるだけで飲めるボトルが輸入されていますが、家庭で簡単に出来る方法がありますよ。
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ドイツでは「グリュー・ワイン」フランスでは「ヴァン・ショー」と呼ばれ、家庭独自のレシピがあるようです。
ワインに砂糖や果実、香辛料、ハーブを加え温めます。
ワインに含まれるポリフェノール、香辛料やハーブの効能で風邪を予防すると愛飲されるそうです。
ちょっと日本の玉子酒効果と似ていますね。
【材料】
・赤ワイン 375ミリリットル(スタンダードボトルの半量)
・砂糖 大匙1~2
・レモンの皮 1/3個分
・シナモンスティック 1本
・ホールグローブ 4粒
・ホールブラックペパー 4粒
材料を鍋に入れ、火にかけます。沸騰直前で火を止めレモンを取り除きます。
香辛料は鍋に残し、さらに香りを引き出します。
30分程度放置したら、漉してスパイスを取りのぞきます。
面倒な人はティーパックを利用すると手間が省けますよ。味のパンチ力はすこし落ちますが、パウダースパイスで代用することもできます。
飲む前にもう一度適温に加熱します。
電子レンジで加熱しても大丈夫です。
ブドウの種類や産地によってワインのアルコール度数にばらつきがありますが、平均14度前後のアルコールが含まれています。
そのため水より沸点が低く、突然ふきだしてしまうことがあります。
電子レンジで加熱する場合は、牛乳あたためモードを使用するか、温度を確認しながら少しずつ加熱するようにしましょう。
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ホットワインに入れるスパイスにルールはありません。
コリアンダー、オールスパイス、スターアニス(八角)、カルダモン、ナツメグなどもよく合います。
レモンのほか、オレンジやブルーベリーを加えてもいいでしょう。
できあがったホットワインにレモンスライスやドライフルーツをトッピングしたり、シナモンスティックを添えたりとアレンジは自由自在です。
甘党さんに喜ばれるのはバニラビーズを使ったホットワイン。
【材料】
・赤ワイン 375ミリリットル
・ホールバニラビーンズ 4センチ
バニラビーズはさやに切れ目を入れ、種はとりのぞきます。
ハーフボトルのワインといっしょに弱火にかけます。頂くときはバニラビーズを取り出してください。
軽めのワインとあわせると、バニラの香りが引き立ちます。
オレンジコンポートをつかったほろ苦い甘さとスパイシーさが味わえるホットワインは大人の女性に似合います。
【材料】
・赤ワイン 375ミリリットル
・シナモンスティック 1本
・ホールグローブ 4粒
・スターアニス 2個
・オレンジコンポート 50グラム
オレンジコンポートはマグカップに入れておきます。マグカップの底に並ぶ程度の量が目安です。
赤ワインにスパイスを入れて沸騰直前まで加熱します。
スパイスを漉してオレンジコンポートの上に注ぎます。
ママレードでも同じように作れます。ハチミツをたらすと風味がアップ。
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ワインのアルコールと果物の酸味が融和して飲みやすくなるサングリアに温かい紅茶を注いだホットワインを作ります。
【材料】
・赤ワイン 375ミリリットル
・フルーツ みかん、いちご、ブルーベリーなど
・シナモンスティック 1本
好みの果物は一種類でも数種類でも構いません。ランダムに切って赤ワインに漬け込みサングリアを作ります。
フレッシュフルーツが手に入らない場合は、缶詰でも美味しく出来上がります。
甘さを強調するにはハチミツを使いましょう。
漬ける時間はさっぱり味なら2日くらい。時間の経過するにしたがって成熟した味になります。
仕上がったサングリアに熱い紅茶を注ぎます。
市販のサングリアを利用すれば、もっとお手軽に紅茶割りホットワインが作れます。
わいん酒屋
ホットワインは加熱することでアルコール分が飛びます。
おおよそ8パーセントくらいまでアルコール度数は低くなります。
お酒が苦手だという人は、長めに加熱するという手あります。
だからといって、アルコール分が「ゼロ」になるわけではありませんよね。
せっかくのお花見なので、少しはアルコールを飲んでいる雰囲気も味わいたいもの。
紅茶で割るのでアルコール分が低くなり、安心ですね。シナモンスティックでぐるぐる混ぜていただきましょう。
大半のお花見会場は、火気厳禁です。火をおこしたり、カセットコンロの持込は出来ないので、会場で温めなおすという策は見込めません。
温かく作ったホットワインをさめないように運びましょう。
真っ先に思いつくのは、ホットワインを魔法瓶につめて持っていく方法です。
参加人数が多すぎて魔法瓶では追いつかないというなら、ワインが入っていたボトルを利用しましょう。
ぬるま湯を入れて温めておくとロスが少ないですね。
ペットボトルを使うときは耐熱性のものを選びます。
オレンジのキャップと飲み口全体が白いペットボトルです。85度までの温度に対応します。
ペットボトル内の空気が熱で膨張することを計算に入れて、容量に余裕を持たせるようにしましょう。
そのままでは冷えてしまいますので、保温効果のある発泡スチロールやダンボールに入れて運びます。
鍋ふとんは最小限の燃料で調理する防災グッズですが、保温性が高いのが特徴。保温時間がさらに延びます。
市販されている既製品もありますが、使わなくなった防寒着のリメイクやキルティング生地で簡単に作れます。
最近では防災オンリーではなく家庭で活用できる省エネグッズとしても話題です。
一枚持っていると重宝するかもしれません。
どうしてもホカホカまで温めたいという人のために新兵器を紹介します。
水を注ぐと化学反応を起こしで蒸気を発生させる防災用のヒートパックがそれです。
軽量で携帯に便利なのですが、98度の温度が持続しますのでペットボトルには使用できません。
ガラス製あるいはアルミニウム製には対応します。