【西脇】播州織の最新アイテムが登場する「I♡播州織逸品展」|2025年10月3日(金)~23日(木)

西脇市の市街地にある播州織工房館で開催される「I♡播州織逸品展」。
2025年10月3日(金)~23日(木)の期間に展示・販売されるのは、滑らかな本革で端正なハンドメイドバッグを作るHorii.と高い技術力を誇るサンプル専門の織元、幸成織布です。
播州織を表地や裏地に使用した長く愛用できるバッグに、織元の技術とアイデアが光る唯一無二のオリジナルテキスタイル。
播州織の可能性をさらに広げるそれぞれの新商品をぜひ、手にとって質感やデザインを楽しんでください!
長く愛せる端正で上質なハンドメイドレザーバッグ「horii.」~堀井鞄製作所~
(写真上)マットな質感の本革を使ったサークルショルダー「Soft Adore(ソフト・アドレ)」は、裏生地に播州織を使っています。
写真のブラウンほか、アイボリー、ブラックの3色展開。
(写真下)オリジナルの播州織の生地を使ったクラシックバッグ「Ema tartan(エマ・タータン)」。
レトロな雰囲気の生地が活きるコロンと丸いシルエットがかわいい。
小ぶりに見えてまちもたっぷりの大容量です。
2017年にオリジナルブランド「PAGOT」を立ち上げ、シンプルで、上質なハンドメイドのレザーバッグ製作を手掛けていた鞄職人の堀井悠次さんが、奥さまの故郷・西脇市に移住してきたのは2018年のこと。
大都市の大阪で生まれ育った堀井さんにとって、人と人の距離が近く、さまざまな出会いやサポートが受けられる西脇市は、モノづくりにこの上ない環境と感じたそうです。
地域の人々の協力を得て、2018年には拠点となる工房をオープン。
移住前から心惹かれていた播州織は、まずはバッグの裏地として使い始めました。
先染織物の播州織は、プリント生地とは違い使うほどに深みのある色合いになるのが特徴。
やはり、表地として使うにはオリジナル生地の開発が必要と考え、移住後お世話になった役所の人に相談したところ、幸成織布(後述)が名乗りをあげてくれたそうです。
バッグの表地に必要な厚みとハリを限界値にまで、試行錯誤を繰り返しながら、織職人さんとの共同作業でオリジナル生地を開発。
しっかりしたハリと弾力がある鮮やかなグリーンのタータンチェック生地を完成させました。
現在は、ブランド名を「PAGOT」から「horii.」に変更。
手にした人の暮らしにすっとなじみ、 いつしか「なくてはならない存在」になっていくようなモノづくりを目指し、飽きのこないデザインと、確かな素材選び、手間を惜しまない手しごとを大切した夫婦ふたりのレザーブランド「horii.」を展開しています。
リペアやメンテナンスがしやすいよう余分なものを削ぎ落としたソリッドなデザイン、カッティングや縫製など緻密で丁寧な手仕事、驚くほど軽く滑らかな本革の質感、端正な佇まいの「horii.」のバッグを、「I♡播州織逸品展」で、ぜひ一度手にとってみてください。
本革の風合いと、あえて余白を残したデザイン。
使い込むほどに自分のリズムになじんでいく「horii.」の真骨頂ともいえるオーセンティックな「Dear Burden(ディア・バーデン)」。
持ち手は真鍮を、裏地には赤茶のオイルレザーを使用。
※「I♡播州織逸品展」では展示予定がないため、播州織工房館から徒歩4分の「堀井鞄製作所」の工房兼ショップでご覧ください。
ハンドステッチと一枚革で仕立てる「Joey(ジョイ)」は、カジュアルとドレスのちょうど真ん中をめざしたライン。
アイテムはマガジントート、小ぶりのプチトート、ウォレットの3種で、ブラックとチョコの2色展開。
※「I♡播州織逸品展」では展示予定がないため、播州織工房館から徒歩4分の「堀井鞄製作所」の工房兼 ショップでご覧ください。
「西脇での暮らしを通じて、地元に貢献できるモノづくり、地域と共に歩む活動を目指していきたい」と話す堀井さん。
ブランド名の「horii.」のふたつ並ぶ「i」はご夫婦ふたりの姿を、最後のドット「.」は "今ここに立つ私たち"を意味しているそうです。
「播州織逸品展」出展日 | 2025年10月3日(金)~23日(木) |
問い合わせ先 | 堀井鞄製作所 |
電話番号 | 0795-38-7720 |
HP | horii.(堀井鞄製作所)【公式HP】 horii.(堀井鞄製作所)【公式Instagram】 |
播州織の可能性を極限にまで広げる一点物のオリジナル生地~幸成織布~
幸成織布のオリジナル生地は、2代目の宮崎さんがありとあらゆる組み合わせを試行錯誤しながら織り上げる一点物。
「用途は洋服だろうと思い込んでいましたが、実際には作家さんの手により着物や帯、ペンケースや巾着袋、ストールなど、さまざまな製品に利用していただき、驚いています」と宮崎さん。
そんなお客さまとの出会いから刺激を受け、生地のアイデアを得ることもあるそうです。
1975年創業の幸成織布(こうせいしょくふ)は、生地サンプルを専門で手掛ける織元。
長年にわたり、新商品開発のさまざまなリクエストに応え続けてきたことで、卓越した技術力を培ってきました。
厚みやハリ感を限界まで上げた堀井鞄製作所(前述)のオリジナル生地を仕上げたのも、その技量の証左と言えます。
そして、2022年に満を持してオリジナル生地の開発をスタート。
高度な技術を駆使し、一点物にこだわったテキスタイルをリリースしています。
播州織は糸を先に染め、染めあがった糸で柄を織る「先染織物」です。
織物はすべてたて糸とよこ糸の組み合わせでできており、その交差のパターンや規則性のことを「織組織」といいます。
その「織組織」に加え、織物の1インチ(2.54cm)の間に糸が何本あるかで表される「糸の密度」、「糸の太さ」によって、生地の風合いや柄の表現がガラッと変化します。
幸成織布のオリジナルは、色とりどりのストライプ柄やチェック柄がかくれた生地、波柄とギザギザ柄のボーダー、一つひとつの柄模様が見事につながったもの、無地生地に半分ストライプ柄、表・裏の色の出方が違う両面使える生地など。
「織組織」「糸の密度」「糸の太さ」のありとあらゆる組み合わせによって、表情豊かな唯一無二の一点物を織り上げています。
何色を使う?どんな組織を組み合わせようか?少し織っては「何か違うな~」。
時には、10mの生地を織るのに1週間近くかかることもあるとか。
「I♡播州織逸品展」では、そんな播州織の可能性を極限にまで広げた幸成織布のオリジナル生地が約30点登場予定です。
世界にひとつしかない、まさに一期一会の出会い。
早めに来訪して、お気に入りの一点物を選んでみては。
オリジナル生地で仕上げた肌にやさしい手触りのショートストール。
よく見るとブロックごとに違う色の糸が組み合わされていたり、表と裏の柄が違っていたりと、ディテールにまでこだわった幸成織布の生地が気軽に楽しめます。
オリジナル生地のハギレを使ったティッシュケース。
同じくハギレで使ったくるみボタンがアクセントになり、生地の組み合わせもかわいい!
播州織工房館でも購入できます。
リーフ型に見える柄をインチメガネで拡大してみると、手裏剣のような組織のアップが確認できます。
同じたて糸でも組織が変われば違う柄の生地になる播州織。
幸成織布では、さまざまな組織にチャレンジし続けています。
2025年10月号(9月25日公開)にて「みメンバー限定プレゼントあり」
「播州織逸品展」出展日 | 2025年10月3日(金)~23日(木) |
問い合わせ先 | 有限会社幸成織布 |
電話番号 | 0795-32-1941 |
HP | 有限会社幸成織布【公式Instagram】 |
お問い合わせ先
施設名 | 播州織工房館 |
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住所 | 西脇市西脇452-1 MAP |
定休日 | 月曜日(祝日の場合は翌日) |
電話番号 | 0795-22-3775 |
営業時間 | 10:00~17:00 |
駐車場 | 西脇TMOの駐車場を利用可(徒歩1分) |
アクセス | 滝野社IC 車15分 |
HP | 播州織工房館【公式HP】 |
その他 | お問い合わせの際は「まるはりorみたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。 |

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