【宍粟】SDGs体験型地域プログラム「ひょうごフィールドパビリオン」|しそう森林セラピー

東西に約32km、南北は約42kmと広大なエリアに広がる宍粟市は大部分が山がちな地形のため、「森と共に生きるまち宍粟」がキャッチフレーズ。
市内には標高1,464mの兵庫県下最高峰、氷ノ山(三ノ丸)を始めとして1,000mを超える山々がそびえています。
今回ご紹介する「しそう森林セラピー」と「セラピーバイク」は第二峰となる三室山の東を流れる渓谷が舞台です。
ここ、赤西(あかさい)渓谷は、青森県十和田市にある名勝・奥入瀬渓流に似ていることから「西の奥入瀬」ともうたわれる景勝地。
60年前までは渓流沿いに森から切り出した材木を、運び出すための森林鉄道が走っていました。
その廃線跡を辿るのが「しそう森林セラピー」と「セラピーバイク」です。
レールや枕木は取り払われていますが、緩やかな勾配はまさに鉄道のために整えられたことがありありとわかります。
林道沿いには林業が盛んだった頃を彷彿とさせる宿舎にあった五衛門風呂の跡や、鉄道の線路を守ってきた石垣など半世紀以上も前の暮らしを知る手がかりが、今も残されています。
今回は、「森林王国」と呼ばれる宍粟市の魅力を広くPRする役目を担う「しそうブランドアンバサダー」のお2人が、「しそう森林セラピー」と「セラピーバイク」に参加してくれました。
「しそう森林セラピー」「セラピーバイク」体験内容
<体験内容>
1.道の駅はがのしそう森の案内所からスタート
2.赤西川に沿った赤西林道でセラピーバイク
3.休憩所から千年杉までウォーキング
初心者でも安心の電動アシスト付きE-BIKEで快適!
「道の駅はが」に隣接したしそう森の案内所。
セラピーバイクで乗るMTBは、モンベルが日本人向けに開発した電動アシスト付きのE-BIKE。
悪路に強いファットタイヤを履いているのでどんな山道でもグイグイ登ってくれます。
体力に自信のない方でも安心!
セラピーバイクのスタート地点は、道の駅はがに隣接したしそう森の案内所です。
国道29号をひたすら北上していった鳥取県との県境に近いエリアにあるので見渡す限り大自然。
ここから、さらに奥深く、渓谷にひっそりとたたずむ杉の巨木「千年杉」を目指して森へ入っていきます。
こちらで体験できるプログラムは2つ。
森が間近にせまる赤西林道の景色をゆっくりと味わいながら、ウォーキングでゆっくり辿っていく「しそう森林セラピー」と赤西渓谷のせせらぎや野鳥の声を楽しみつつ、電動アシストMTBで走破していく「セラピーバイク」です。
今回、「しそう森林セラピー」「セラピーバイク」に参加したのは橋元稚子さんと上山奈都実さん。
お2人は宍粟の魅力を伝える「しそうブランドアンバサダー」に2025年4月から就任しています。
「しそうブランドアンバサダー」の上山さん(左)は宍粟市出身で学生時代から数年宍粟市を離れていたので、再び故郷を見つめ直したいとアンバサダーに応募。
橋元さん(右)は、姫路市在住ながらも愛犬との川遊びやキャンプにあまごつかみと宍粟市の大自然を満喫するアウトドアガールです。
ガイドさんの案内で里の中を抜けていくと、すぐに大自然の中へ。
国道29号を走る車の走行音が遠くなっていき、代わって聞こえてくるのは渓流のせせらぎとチー、キッ、キッ、キッとリズミカルに響くカワセミの声。
風が木の香りに変わる森の奥深くへ
木漏れ日の中、E-BIKEを走らせていくと、舗装された道が徐々に周囲の森から落ちてきた柔らかいウッドチップに覆われていきます。
路面は不安定になりますがE-BIKEならではの力強い推進力でぐんぐん進んでいくことができます。
この冒険している感じもプログラムの醍醐味。
道に転がっている枝を踏み越えても、丸太やこぶし大の石を乗り越えたって、電動アシスト機能のパワーと高い走破性で全然へっちゃらです。
風の香りは木のいい匂い!
木漏れ日を浴びながら、鬱蒼とした木立を駆け抜けます。
沢に降りて渓流に手を浸してみるとびっくり。
もう初夏に近い季節なのに、流れる水はすごく冷たいんです。
林野庁が選定した「水源の森百選」にも認定されており、水は驚くほどきれいです。
自然の力の大きさに畏敬の念を抱きながら、渓流にかかる苔むした倒木に腰掛けて記念撮影。
こんな大きな木がどうやって、ここに流れてきたのでしょうか。
宍粟市の"おいしい"が詰まったセラピー弁当で元気いっぱい!
オプションで頼めるセラピー弁当を休憩所でいただきます。
宍粟市産のコシヒカリを使った特製わっぱ弁当は、滋味深いやさしい味わい。
運動の後、しかも豊かな緑に囲まれてのランチは格別です。
腹ごしらえが済んだら、杉の巨木「千年杉」まで往復1.6kmのウォーキング。
行く道の途中で、ガイドさんが林業の盛んだった頃の遺構やさまざまな植物のことなど、見所を教えてくれるのも楽しみです。
人の気配に驚いたのか、渓流の向こう側の森の中を大きな影が空中を滑るように飛んでいきます。
驚いて声をあげると、ガイドさんは静かに「オオタカですね」と教えてくれました。
その落ち着いた口調からすると、ここではオオタカが見られるのも珍しくないようです。
セラピー弁当は特製のわっぱ弁当。
ご飯に使われているのは、宍粟市産のコシヒカリ。
焼き魚や煮物、玉子焼きなど、定番のおかずも身体にやさしく染み入ります!
歩いていると、さまざまな野鳥の声が聞こえてきます。
ピールリ、ピールリ、ピールリと可愛く鳴くコルリ、そしてピーリ、ピッピュルリと区切ってさえずるキビタキ。
時折、ジャジャとコミカルなカケスの声が混じります。
目的地の千年杉は樹齢数百年という大樹。
大人が数人がかりでやっと抱えられるほどの幹の太さです。
今は保護のために近寄れなくなっているので、地面に張られた縄の外から、そっとその威容を眺めました。
森に溶け込んだような感覚が体験できる、しそう森林セラピー
千年杉のお膝元でガイドさんの指導のもと、レジャーシートを敷いてストレッチをします。
ゆっくりと深く呼吸をしながら、片道8kmのサイクリングで疲れた身体をほぐしていきます。
ストレッチを終えると、身体と心を落ち着けるために横になって、静かに呼吸に意識を向けていきます。
そのまま、うつらうつらと眠ってしまいそうなほどにリラックス。
風にそよぐ葉ずれの音、遠くに聞こえるせせらぎ。
「ピールーリー」とメロディにのせて歌うオオルリの声。
ふと目を開けると、木々の葉が重なり合いながら、太陽の光を透かして揺れています。
それはまるでさまざまな木の葉が作り出す緑の万華鏡のようでした。
リラックスしたひとときが終わると、森の案内所に向けての帰途につきます。
ストレッチをしながら、木々が出す芳香成分フィトンチッドを浴びることで、身体も心も深くリラックスしていきます。
日常生活とはまったく違う時間を過ごせるのが、このプログラムの醍醐味です。
深くリラックスした後なので、帰り道はスピードを出しすぎないように気をつけて。
森林セラピーで撮った写真や動画はぜひ、Instagramに投稿を。
キャプションに忘れずに「#テクノfp体験」と入力し、「@harimatechno_fp」をタグ付けしてください。
11月10日までに投稿してフォト・動画コンテストで受賞すれば、豪華な特産品がもらえます。
プログラムデータ
プログラム名 | セラピーバイク |
体験場所 | 赤西セラピーロード |
実施日 | 5月~11月の土・日・祝日 10時~15時 ※平日はご相談ください |
所要時間 | 約5時間 |
予約方法 | 要(ウェブ予約・電話予約) |
料金 | グループ料金 2人まで 12,500円 3人 15,500円 4人 19,000円 5人 22,000円 6人以上要相談 オプション:セラピー弁当1つ1,500円(お茶付き) |
交通 | 山崎IC 車40分 |
HP | セラピーバイク(公益財団法人しそう森林王国観光協会)【公式HP】 |
プログラム名 | しそう森林セラピー |
体験場所 | 赤西セラピーロード |
実施日 | 5月~11月の各日9時~13時 |
所要時間 | 基本コース 約3時間 ショートコース 約2時間 |
予約方法 | 要(ウェブ予約・電話予約) |
料金 | <基本コース> 6人まで 9,000円 7人以上12人まで 18,000円 <ショートコース> 6人まで 6,000円 7人以上12人まで 12,000円 オプション:セラピー弁当1つ1,500円(お茶付き) |
交通 | 山崎IC 車40分 |
HP | しそう森林セラピー(公益財団法人しそう森林王国観光協会)【公式HP】 |

詳細情報はこちら
問い合わせ先 | しそう森林王国観光協会 |
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住所 | 宍粟市山崎町上比地374 MAP |
電話番号 | 0790-64-0923 |
問い合わせ時間 | 9:00~17:00(月曜日は除く) |
アクセス | 山崎IC 車15分 |
その他 | お問い合わせ・ご予約の際は「まるはりみたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。 |