兵庫のご当地カップ麺まとめ【姫路・たつの編】味、こだわり一級品!激うまアレンジを大公開

「兵庫県のご当地カップ麺はどのくらい見つかるのか?」という好奇心で調査をしていたら、現在購入できるものが3種類見つかりました。そしてなんと、そのすべてが播州エリアにちなんだ商品ばかり! 今回は、そんな播磨のご当地カップ麺のご紹介です。
ヤマダイの手延そうめん
全国区で有名な播州の名産品といえば、手延べそうめん。「播州手延べそうめん?」と聞けば、どの都道府県に住んでいる人でも、確実に「揖保乃糸!」と答えが返ってくるでしょう。極端な話、播州がどこにあるかを知らなくても、揖保乃糸は知っているという人は多いかもしれません。
そんな手延べそうめんのトップブランド・揖保乃糸を使ったカップ麺が「ヤマダイ株式会社」の「手緒里庵 手延そうめん」です。「うまいヌードル、ニュータッチ!」というキャッチフレーズでお馴染みのヤマダイ株式会社が、2006年1月に発売。カップの形状や大きさを変えながら現在も販売している、とても息の長い人気商品です。
揖保乃糸特有のコシと滑らかな食感の麺に合うよう、瀬戸内産のいりこ、焼きアゴ、昆布、椎茸をふんだんに使用したお出汁に仕上げています。お出汁の深みのある味わいとほんのり甘い仕上がりが、つるつるでコシがある揖保乃糸にとてもマッチしていて、上品な味でした。そのままメインとして食べても、ごはんのお味噌汁替わりに食べても合うでしょう。
揖保乃糸の産地・兵庫県たつの市にある「揖保乃糸資料館 そうめんの里」の売店でも販売されているほどの本格派。そうめんの里のフロント案内スタッフ・藤原さんにモデルを務めていただき、「手緒里庵 手延そうめん」を撮影してきました。
アレンジは、播州エリアの名物を添えて。姫路の蒲鉾といえば「ヤマサ蒲鉾」ですが、季節のかき揚げシリーズ(さつま揚げ)のれんこんを丸々1枚トッピング。澄んだお出汁に練り物の味がマッチして食べやすかったです。
会社名 | ヤマダイ株式会社 |
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住所 | 茨城県結城郡八千代町平塚4828 MAP |
電話番号 | 0296-48-0511 |
HP | 公式ホームページ |
イトメンの播州らーめん
「イトメン株式会社」が製造・販売しているご当地カップ麺「播州らーめん」です。 「姫路みたい」のこちらのページでも紹介しています。
こちらのカップ麺は、兵庫県西脇市周辺のご当地ラーメン「播州ラーメン」と同じく、甘いしょうゆスープに極細麺の組み合わせが特徴です。麺は、播州龍野のそうめん作りの技術を生かした、極細でコシの強いちぢれ麺を使用しています。スープのしょうゆは、日本初の淡口しょうゆを製造するなど、しょうゆの産地として知られる播州龍野の本醸造しょうゆを100%使っています。塩は、塩の産地として有名な播州を代表する赤穂の天塩です。
スープを一口含んだ瞬間から、ほんのり優しい甘みとしょうゆのコクが味わえる、イトメンらしいあっさり味。細い縮れ麺がよくスープと絡み、コシのある麺をすするだけでもスープの深さが味わえます。
本来はパウダーのスープだけで味を決めますが、より深いコクを出すために液体のしょうゆスープを追加するこだわりです。2000年の登場以来、売れ続けている理由が分かります。
取材では、わざわざ仕事の手を止めて、製造スタッフの方などに集合写真の撮影にご協力いただきました。写真の1番左が伊藤充弘社長です。イトメン株式会社の皆さん、ありがとうございます。
アレンジは、ラーメンの花形的トッピング・焼豚はいかが。播州エリアで非常に人気の高い精肉店「大福精肉店」の手作り焼豚をたっぷり乗せてみました。甘みのあるしょうゆスープに本格手作り焼豚は、合わない理由を教えて欲しいくらいです。旨い!
会社名 | イトメン株式会社 |
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住所 | 兵庫県たつの市揖西町小神841番地 MAP |
電話番号 | 0791-63-1361 |
HP | 公式ホームページ |
えきそば、アーモンドバターなどB級グルメ特集はこちら
まねきのえきそば
昔々、戦後間もない頃。「まねき食品株式会社」が旧国鉄姫路駅のホームでうどんを販売していました。しかし、当時は保存させる技術がなく、麺がすぐに傷んでしまうトラブルが多発しました。
そこで試行錯誤を繰り返し、麺にかんすいを混ぜてアルカリ性にすることで、日持ちとおいしさの両立に成功。うどんに替わり、中華麺を入れた「えきそば」が誕生しました。1949年10月19日の出来事です。そうして生まれた姫路市民のソウルフード「えきそば」を、カップ麺で再現したのが日清食品株式会社の「有名店シリーズ」のラインアップとして発売された「まねきのえきそば」です。
黄色い中太な中華麺は程よくモチモチ。お出汁の香りは、姫路駅のホームで漂っているあの香り。そしてお味はお出汁の利いたいつもの感じ。お湯を入れてからの時間を若干長めにしてから食べた方が、てんぷらの崩れ具合とか麺の柔らかさとか、さらに本物に近づくかな?
カップ麺の商品化に当たり、まねき食品株式会社の竹田典高社長と日清食品株式会社の開発担当の方との間で、試作品のやりとりなどを10回近く行いましたが、スープのレシピは門外不出で、一切伝えていないそう。
にも関わらず、黄色い中華麺に、鯖節が強めで鰹節と昆布のお出汁が効いた香りがガツンと来るけど優しくて懐かしい味は、間違いなく「えきそば」そのもの。味を再現する技術力がすごいですね。
通年販売ではなく期間限定販売のため、2010年の初登場から今回で14回目の発売となります。その都度、細やかなマイナーチェンジを繰り返していて、竹田社長曰く「毎回、ホントによく仕上げてきてくれるので、もういいですよって言ってるんですけどね(笑)」というほどの完成度です。今シーズンの分は完売しているので、来期の販売をお楽しみに。
アレンジレシピは、意外なご当地コラボで。丸亀製麺で売られている「かしわ天(鶏むね肉の天ぷら)」をトッピング。実は丸亀製麺の運営会社である「トリドールホールディングス」は、加古川市で創業した会社。さらに、丸亀製麺の第一号店も加古川市。お味は、てんぷらの衣がお出汁に崩れる頃合いが本物のえきそばっぽくさらに、鶏肉の食べ応えもバッチリ。これはぜひ真似してください。
会社名 | まねき食品株式会社 |
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住所 | 兵庫県姫路市北条953 MAP |
電話番号 | 079-224-0255 |
HP | 公式ホームページ |

兵庫県民のソウルフード・チャンポンめん
一部地域のスーパー、通販で購入可能にゃ~!