【三木】SDGs体験型地域プログラム「ひょうごフィールドパビリオン」|9/13(土)大阪・関西万博で「三木市の日」が実施される三木市のプログラム3選

内閣官房が推進する「万博国際交流プログラム」とは、2025年大阪・関西万博を契機に、全国各地と万博参加国との交流を促進するための調査事業です。
その対象自治体として選定された三木市は、フランスを交流国として選び、在京都フランス総領事館と連携した交流事業を実施しています。
そのプログラムの一環が、今回ご紹介する「永尾かね駒製作所」とフランス人の若手クリエイター100に選出されたアーティストによるコラボ商品の開発です。
また、日仏交流事業として、三木市の高校生とフランス・クロミエ市の高校生が相互訪問を行い、訪問先の地域や文化をそれぞれが地元のイベントなどで紹介する交流事業も行われました。
大阪・関西万博会場の関西パビリオン、兵庫県ゾーンで開催される9月13日(土)の「三木市の日」では、フランスナショナルデーに併せ、それら日仏交流事業の発表が行われます。
「永尾かね駒製作所」とフランス人クリエイターとのコラボ商品の披露や、国際交流の歩みを紹介。
さらに、万博を舞台に両国のシンボルや両市の特産品をスーツケースの表と裏に描き、世界にPRする『スーツケースプロジェクト』を相互訪問を行った各市の子どもたちの言葉で世界に発信します。
日時は9月13日(土)9:15~21:00。※スーツケースプロジェクト紹介イベントは、午後からを予定。
三木市発の「ひょうごフィールドパビリオン」でも、「永尾かね駒製作所」で、世界にひとつだけのナイフづくりが体験できるプログラムがあります。
ほか、規格外の果物・野菜を使ったアップサイクルな加工品づくりや国内最大級の防災施設での体験学習で防災に備えるプログラムなど、三木市の地域資源を活かした3つのフィールドで行われるプログラムをご紹介します。
全国唯一!伝統的折り畳み式ナイフ「肥後守 HIGONOKAMI」の製造現場潜入ツアー
<体験内容>
1.肥後守製造工程工場見学
2.日本の伝統刃物、世界で唯一の「HIGONOKAMI」の製造体験
3.肥後守展示場の案内
「肥後守/肥後守定かね駒」の商標を持つ永尾かね駒製作所では、火床で赤めた鋼(はがね)を打ち伸ばして鍛錬する伝統の製法を守り抜いています。
手作業で叩いていくので、ひとつとして同じ刃文(はもん)がない唯一無二の刃ができあがります。
かつて鉛筆を削ったり、玩具を作ったりとさまざまな場面で日常使いされてきた刃を折りたたんで鞘に収められる構造のフォールディングナイフ「肥後守(ひごのかみ)」。
明治20年代、三木市の村上氏、永尾駒太郎(初代)氏が製造に着手したのが起源とされています。
全盛期には製造従事者が200名を超える三木市を代表する産業でしたが、1960年代の刃物追放運動の流れから次第に衰退。
100有余年の歴史を持つ「肥後守」の製造は、日本で唯一、永尾かね駒製作所が伝承しています。
「肥後守」の刃の特徴は、硬い鋼(はがね)を柔らかい軟鉄で挟み込んだ三層構造。
鋼材に日本刀の原料である玉鋼をルーツとする青紙鋼を用いていることから、「青紙割込」と呼ばれています。
永尾かね駒製作所では、硬度が高く、粘り強さを持つ最高品質の島根県・安来鋼(やすきはがね)を使用。
切れ味が抜群のうえ、適切な手入れをすれば、長く愛用することができて耐久性も申し分なし!
アウトドア需要やナイフコレクターから火がつき、現在はむしろ海外での評価が高く、人気のある三層構造は「SANMAI(三枚)」と呼ばれ、用語になっているほどです。
プログラムでは、伝統刃物「肥後守」の製造工程の工場見学をしたあと、実際に製造体験ができます。
まずは、刃をハンドルに固定。
中研ぎと仕上げ研ぎを自ら行い、刃物の表面を滑らかにし、光沢を出すためのパフ研磨はプロの手で。
刃と柄をしっかりと結合させ、油付けすれば完成です。
切れ味や耐久性はもちろんのこと、機能的でシンプルなデザインや手打ち鍛造ならではの唯一無二の表情も魅力。
体験では名入れもできるそうなので、世界にひとつだけのMy「肥後守」を作ってみてください!
伝統技術を間近で学べて、製造体験もできる人気のプログラム。
製造体験ができる「肥後守」の鞘はシルバー、黒のクロームメッキ、真鍮からチョイスできます。
予約時に希望すれば、名入れも可能。
工場見学は全体の工程説明から始まり、火造り鍛造や細かく分かれた研磨の工程など、約40分かけて「肥後守」の製造現場を見て回ります。
肥後守展示場では、フランスの有名デザイナーとのコラボ商品など、永尾かね駒製作所の商品がズラリ!
もちろん購入も可能です。
ほか、約130年の歴史を誇る老舗ならではの貴重な資料なども閲覧できます。
写真は昭和初期の価格表。
伝統技術を継承する5代目の永尾光雄さん。
海外で火がついた「HIGONOKAMI」ブームやアウトドアメーカーとのコラボ、人気セレクトショップのOEMなど、順調に販路を拡大し、2023年に新社屋と自社工場を新築しました。
プログラム名 | 全国唯一!伝統的折り畳み式ナイフ「肥後守 HIGONOKAMI」の製造現場潜入ツアー |
体験場所 | 永尾かね駒製作所(三木市鳥町286-1) |
アクセス | 神鉄大村駅 徒歩20分 |
実施日 | 通年(申し込みがあれば月~金曜日9:00~12:00) |
所要時間 | 2時間 |
料金 | 10,000円 |
予約方法 | 三木市総合政策部縁結び課へ連絡 |
受入可能人数 | 2~6名(12歳以上、なお未成年は親の同意が必要) |
HP | ひょうごフィールドパビリオン【公式HP】 |
問い合わせ先 | 三木市総合政策部縁結び課 |
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住所 | 三木市上の丸町10-30 MAP |
電話番号 | 0794-89-2303 |
問い合わせ時間 | 平日8:30~17:15 |
その他 | お問い合わせ・ご予約の際は「まるはりorみたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。 |
フードロスに貢献!地元の果物・野菜を使ったアップサイクルなジャムづくり
<体験内容>
1.旬の食材が満載の週替わりランチをいただきます。
2.規格外品の新鮮野菜やフルーツを使ったジャムづくりを体験
ジャムに使用する野菜や果樹は、その時期の旬。
青ぶどうバターやドライトマトに干しイチゴ、甘夏のマーマレードなど、ひと手間ふた手間かけたオリジナルの素材が登場します。
完全無農薬で自家栽培した野菜や果樹を使った安全・安心なランチやスイーツが楽しめる「おうちごはん café そらまめ」は、閑静な住宅街に佇む昭和初期の古民家をリノベーションしたカフェです。
自家農園の野菜に地元産の新鮮食材、ご飯は柔らかくて甘味のある三木市細川町の藤原さん家のコシヒカリなど、季節の旬をふんだんに取り入れて、丁寧に手作りした料理が評判です。
そんな「おうちごはん café そらまめ」が取り組んでいるのは、色やカタチが不揃いの規格外品を使った加工品づくりです。
栽培の過程で間引かれたC品と呼ばれる野菜やフルーツは、従来廃棄されていました。
風味はA品と変わらないこのC品をなんとか活用できないか?アイデアを加えて、アップサイクル加工をすることで、フードロスの削減に貢献する「soramame」ブランドを立ち上げました。
プログラムでは、まずは自慢のランチを楽しみます。
メインのお料理に加え、お浸しや煮物、和え物など、旬の野菜がたっぷりの副菜が5種。
家ではなかなかいただけない品数に気分が弾みます。
庭が眺められる趣のある和空間の店内で、ゆったり季節の風味を満喫してください。
そして、いよいよジャムづくり。
あらかじめ下処理をした果実や野菜を用意してくれるので、調理は子どもでもできるほど簡単!
鍋を焦がさないようにゆっくり煮詰め、温かいうちに、瓶詰めします。
プログラムで持ち帰れるのは、自分で作った1瓶。
「soramame」ブランド加工品も購入できるので、お土産用にぜひ。
ランチは週替わり。
お肉がメインのAか、お魚がメインのBから選べます。
手間暇かけたメインに加え、新鮮サラダや5種の副菜、ご飯にお味噌汁付きと栄養バランスも抜群!
プログラムでは、素材の風味を生かした(活かした)身体にやさしいランチも食べられます。
写真の青ぶどうも手むきで皮を取り除いた果肉のみを用意してくれます。
粒をつぶさずゆっくり煮込んだら、そのままのカタチのコンフィチュールが完成します。
ヨーグルトに入れて食べるのがおすすめとか。
炭酸や水、ビールや焼酎などで割って飲むとおいしいシロップ漬け(972円)も人気。
ドライトマト、八朔と柚子、甘夏と檸檬、ぶどうなど、季節によってラインナップは変わります。
裏庭にある「そらまめ農園」では、多種多様な野菜や果樹を無農薬で栽培。
長年、給食づくりや「食」に携わっていたプロフェッショナルたちが、さまざまなアイデアを出し合い、フードロス問題に取り組んでいます。
プログラム名 | フードロスに貢献!地元の果物・野菜を使ったアップサイクルなジャムづくり |
体験場所 | おうちごはんcafeそらまめ(三木市宿原1263-199) 、又は味彩苑 |
アクセス | 神鉄志染駅 徒歩15分 |
実施日 | 通年(申し込みがあれば都度開催。※定休日の日曜日、月曜日と年末年始除く) |
所要時間 | 2時間 |
料金 | 5,000円 |
予約方法 | 三木市総合政策部縁結び課へ連絡 |
受入可能人数 | 4~20名(20〜30名は味彩苑で) |
HP | ひょうごフィールドパビリオン【公式HP】 |
問い合わせ先 | 三木市総合政策部縁結び課 |
---|---|
住所 | 三木市上の丸町10-30 MAP |
電話番号 | 0794-89-2303 |
問い合わせ時間 | 平日8:30~17:15 |
その他 | お問い合わせ・ご予約の際は「まるはりorみたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。 |
やってみよう!!災害への備え(防災体験学習)
<体験内容>
1.体験学習ガイダンス
2.地震体験や煙避難体験、消火器取扱体験など、さまざまな体験型学習
3.消防関連の車両や備蓄倉庫の見学
学習・訓練ゾーンの兵庫県立広域防災センター。
併設されている防災公園ゾーンには、日本陸上競技連盟公認第1種競技場に認定された陸上競技場や国内最大級の屋内テニスコート、球技場やグラウンドゴルフ場など、スポーツ・レクリエーション施設も整備されています。
1995年に兵庫県を襲った阪神・淡路大震災を教訓として、三木市に整備された国内最大級の防災施設「兵庫県三木全県広域防災拠点」。
広大な敷地は、学習・訓練ゾーン(兵庫県立広域防災センター)と防災公園ゾーン(県立三木総合防災公園)からなり、通常は消防訓練や県民への研修の場として活用されています。
有事には消防・警察・自衛隊などの活動拠点と救援物資の集積・配送拠点となり、兵庫県全域をカバーする広域防災の拠点となります。
災害発生時に最も大切なことは「自分の命を守ること」。
そのために重要なのは、日頃から災害発生時の状況を「想像」する。
そして、それに対応した事前の備えなどの「対策」です。
また正しい知識と判断力に基づいた行動の「スピード」も生死を分けるポイントとなるそうです。
兵庫県立広域防災センターで実施するこのプログラムは、防災の観点からさまざまな知識の学習や防災意識の向上を目的としたもの。
過去に発生した自然災害などを通して、災害発生時の状況や対策のヒントなどのガイダンスから始まり、実際の災害を体験学習することで、理解を深めていきます。
体験学習では、最大震度7までの揺れをリアルに体感するスリル満点の起震車での地震体験や、水蒸気による模擬煙が充満した真っ暗な迷路の煙避難体験など。
専門施設ならではの本格的な設備を利用した、臨場感たっぷりの体験ができます。
地域の防災力強化や学校の校外学習、企業の研修など、プログラムに参加して、改めて防災について考えるきっかけにしてみてください。
震度1から最大震度7まで、さまざまな揺れを体験できる起震車は、迫力満点!
地震発生時の状況をよりリアルに体感することで、防災意識を高め、地震発生時の冷静な対応や身を守るための行動や知識を習得することができます。
訓練用の消火具を使っての消火器取扱体験。
「火」と書かれたポールや炎のマーク付きスタンドに向けて消火活動をします。
炎マークのスタンドは、倒れると「消火成功」の文字が!
子どもでも楽しみながら学べるのが魅力です。
煙避難体験では、煙の特性や危険性を学んだあと、水蒸気による模擬煙が充満した迷路室で、視界がきかない中での避難行動を体験できます。
迷路室はそこまで広くはありませんが、真っ暗な中での避難にドキドキ。
パニックにならないよう、冷静な行動が求められます。
三木総合防災公園・陸上競技場のバックスタンド下の備蓄倉庫の見学ができます。
約5,000㎡の空間に、毛布などの生活用品、携帯トイレなどの衛生用品を黄、赤、青に色分けして保管。
能登半島地震の際は、ここから救援物資などが配送されたそうです。
プログラム名 | やってみよう!!災害への備え(防災体験学習) |
体験場所 | 兵庫県立広域防災センター |
実施日 | 通年(休館日は火曜日) |
所要時間 | 2時間程度 |
料金 | 無料 |
予約方法 | 兵庫県立広域防災センターに電話にて空き状況を確認の上、仮予約。 その後、申込書に必要事項を記入の上、FAXもしくは郵送が必要。 |
受入可能人数 | 10~50人(グループ団体) |
HP | ひょうごフィールドパビリオン【公式HP】 |
問い合わせ先 | 兵庫県立広域防災センター |
---|---|
住所 | 三木市志染町御坂1-19 MAP |
電話番号 | 0794-87-2928 |
問い合わせ時間 | 9:00~16:00(火曜日を除く) |
アクセス | 三木東IC 車5分 |
その他 | お問い合わせ・ご予約の際は「まるはりorみたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。 |