初夏の海沿い散歩を楽しんだあとの締めは、もちろんキンキンに冷えたビールです！

向かったのは、JR西明石駅のホーム目の前、行き交う電車を眺めながらクラフトビールが飲める「BRIDGE BEERS BREWING（ブリッジ ビアズ ブリューイング）」です。

ここは、日本在住20年以上のアメリカ人オーナー、ダニエルさんが、2024年3月にオープンしたブルワリー 。
併設されたタップルームでは、できたてビールが常時8種楽しめます。

オープンしてまだ1年と少しということもあって、かなり実験的なビール作りにチャレンジしているダニエルさん。
1回に500L仕込んだら、次々と新しい味を試すので、8種のビールは毎回違うラインナップになることも。

取材日も3種のIPAに2種のペールエール、ダークラガーやフルーツビールなど、ピルスナーに慣れた日本人にとって、これがビール？と驚くほどバリエーション豊かな品揃え。

まさに一期一会、オンリーワンのクラフトビールが楽しめます。

タップルームには常時8タップが稼働。
できたてのビールをキンキンに冷えた状態で提供してくれます。

その名の通り、朝からでも飲み続けていられそうなほど軽い口当たりのIPA「Every Morning IPA」のLサイズ（手前）。
2024年の秋に好評だった「Double D's」（奥・Mサイズ）は、焙煎麦芽の香ばしさと甘さの中に、キャラメルのような風味が広がるデュンケル（ダークラガー）。

開放感あふれるタップルームで提供する8種のビールは、Mサイズ800円・Lサイズ1,200円とすべて同一料金。
Lサイズ1杯とMサイズ1杯飲むと2,000円！
計算しやすいのもうれしいですね。

醸造用設備と3つのタンクを備えたブルワリー 。
オープン時は友人の醸造所のビールを仕入れていましたが、今はすべて自家製のビールを提供できるように。

車社会のコロラド出身のダニエルさんは、大学時代に日本に留学。
どこへでも電車で行けて、運転のことを気にせずビールが楽しめる日本が大好きになったとか。
日本のメーカーで海外営業職として世界を飛び回っていましたが、脱サラし、かねてより夢だったブルワリーを開業しました。

クラフトビールの代名詞ともいえるIPAに加え、多彩な風味のフルーティーなビールが楽しめることもBRIDGE BEERS BREWINGの魅力です。

マンゴーの甘さからベリーの酸味に変化するフルーツビールに、パッションフルーツの酸味と桃の風味を生かしたサワーエールなど。
季節の果実を使ったフルーツ系のビールは、アルコール度数も控えめなので、女性にも大人気です。

また、店内に厨房はなく、アテ系の提供はナッツとお菓子のみ。
近隣の飲食店のメニューが用意され、餃子やピザなどテイクアウトOK！
好きなフードを持ち込んで、自由に飲める雰囲気が、実に心地いい感じ。

「BRIDGE」という店名に、明石海峡大橋をモチーフにしたロゴ。
「人と人との架け橋になりたい」とのダニエルさんの思いが、ふらっと一人で立ち寄っても、居心地のいい空間に体現されています。

2025年8月頃には、初のピルスナーがお目見え予定だとか。
8月は折しも、夏真っ盛りでビールが一番おいしい季節。
ダニエルさんが仕込むピルスナー、どんな風味になっているのか、ぜひ味わいに行ってみてください。

建築家などの友人の協力を得てDIYで作ったテラス席はステーションビュー！
このスペースでライブなどのイベントを開催することもあるそう。

ロゴはデザイナーの奥さまがデザイン。
ダニエルさんご夫妻は音楽が大好きということで、家から見える明石海峡大橋をイコライザーの波形で表現。
駅ホームの反対側のエントランスでも、スタイリッシュなロゴのサインが印象的です。

タップルームの壁には、神戸行き・姫路行き、
それぞれの終電の時間が。これで、終電を逃すことがないから安心？？

フォルムもかわいいオリジナルのビアクラスMサイズ（1,500円）、Lサイズ（2,000円）、Tシャツ（2,500円）など。
クールなロゴをあしらったオリジナルグッズも購入できます。