【西脇】SDGs体験型地域プログラム「ひょうごフィールドパビリオン」|西脇市の人気プログラム3選

東経135度・北緯35度が交差する「日本のへそ」として知られる西脇市。
明治期から昭和初期にかけて、地場産業「播州織」で栄えた場所柄、大正時代から昭和初期の建造物が点在する風情あふれる街並みが残っています。
そんなレトロな街を散策し、播州織の歴史や文化に触れる「織都・西脇〜播州織が築いた歴史・文化を訪ねて」。
日本へそ公園内にある2か所のへそ地点巡りや経緯度地球科学館テラ・ドームで宇宙の中での地球の存在を体感する「日本のへそを歩き、地球と宇宙に親しむ」。
西脇市の発展に貢献した豪農「藤井家」の邸宅を修復した、コヤノ美術館 西脇館で明治・大正・昭和の屋敷の変遷や文化を学ぶ「播磨の豪農の館から学ぶ家と生活と気配り」。
西脇市発の3つのひょうごフィールドパビリオンをご紹介します。
織都・西脇〜播州織が築いた歴史・文化を訪ねて
<体験内容>
1.西脇市郷土資料館での播州織とまちの歴史を説明
2.西脇市の中心市街地の街並みを案内ガイド付きで散策
3.播州織工房館の見学&ショッピング
のこぎり屋根が特徴的な築約100年の元織物工場を活用した「播州織工房館」は、アンテナショップと工房を備え、播州織の情報発信をする施設。
「I♡播州織逸品展」などのイベントも開催されています。
糸を染め、染めあがった糸で柄を織る「先染織物」という手法により、自然な風合いや豊かな色彩、肌触りのよい生地を生み出す「播州織」は、230年以上の歴史と伝統を誇る西脇市を代表する地場産業です。
その播州織の歴史や文化を学ぶプログラムの最初は、西脇市郷土資料館から。
学芸員による解説を聞きながら、西脇市と播州織の歴史の見学ツアーに参加します。
播州織の歴史はもちろん、西脇市から出土した土器の展示もあり、実は市内には約650もの古墳が存在するなど、古代の歴史もたっぷり学べるのも魅力。
西脇市の中心地には、播州織の全盛期、大正から昭和初期の建造物が点在するノスタルジックな街並みが残っています。
プログラムでは、そんな播州織の繁栄を背景に建てられた建造物や、西脇市出身の世界的美術家・横尾忠則さんがライフワークとする「Y字路」の地点など、西脇市中心地をガイド付きで散策していきます。
そして最後は、のこぎり屋根が印象的な「播州織工房館」へ移動。
まずは、館内に展示されている年代物のジャガード織機の実演見学。
播州織の製造過程を目の前で見られる貴重な体験ができます。
また、洋服から、ストールやバッグなどのファッション小物、扇子にのし袋まで、約60社のアイテムが展示販売されているので、ショッピングを楽しむ時間もしっかり用意。
播州織の歴史を学び、実際の街を巡って、今の商品を肌に感じる。
西脇市の魅力がギュッと詰まった盛り沢山のプログラム。
ぜひ一度、体験してみてください!
西脇市郷土資料館には、収蔵物は文書・書籍が約1万5千点、民具が約5千点など、貴重な歴史資料が多数展示されています。
写真は昭和30年ころの織物工場再現したコーナー。
織機が一度「ガチャ」と音を立てると1万円儲かるといわれた「ガチャマン景気」の時代が偲ばれます。
昭和初期の典型的な木造学校建築を良好な状態で維持していることから、国の重要文化財に指定された西脇市立西脇小学校。
昭和9〜12年に建設された木造2階建ての校舎3棟を並列に配置。
シンプルながら、上品な洋風基調な外観が印象的です。
西脇市出身の美術家・横尾忠則氏のライフワークともいえる「Y字路」シリーズの絵画は、西脇市西脇の椿坂Y字路からスタートしました。
西脇市内には、「Y字路」シリーズの作品に登場する場所が数多くあり、プログラムでは一部を見学できます。
播州織工房館では、ショッピングできる時間も設定。
もらった人がハンカチとして使える播州織ハンカチの祝儀袋など、手軽に買えるアイテムも多いので、ぜひチェックしてみてください。
プログラム名 | 織都・西脇〜播州織が築いた歴史・文化を訪ねて |
体験場所 | 西脇市郷土資料館、旧来住家住宅、播州織工房館ほか |
実施日 | 通年(月曜日、年末年始を除く) |
所要時間 | 3時間〜 |
予約方法 | 下記、お問い合わせフォームより 【西脇市SDGs体験型地域プログラム 申込フォーム】 |
料金 | 100円/1人・1時間~(1グループにつき5,000円が上限の目安) ※有料ガイド利用の場合 |
HP | ひょうごフィールドパビリオン【公式HP】 |
問い合わせ先 | 西脇市観光物産協会(西脇市商工観光課内) |
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住所 | 西脇市下戸田128-1 MAP |
電話番号 | 0795-22-3111 |
問い合わせ時間 | 平日8:30~17:15 |
アクセス | 滝野社IC 車15分 |
その他 | お問い合わせ・ご予約の際は「まるはりorみたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。 |
「日本のへそ」を歩き、地球と宇宙に親しむ
<体験内容>
1.ガイド付きで日本へそ公園内にある2か所のへそ地点を歩いて巡る
2.大型反射望遠鏡で昼間の空を観測
3.「にしわき経緯度地球科学館テラ・ドーム」展示室の見学、プラネタリウム鑑賞
「日本へそ公園」は、日本列島の中心「日本のへそ」地点に整備された公園。
緑あふれる敷地内には、2つのへそ地点や「にしわき経緯度地球科学館テラ・ドーム」「西脇市岡之山美術館」などの施設に加え、多彩な遊具やレストハウスがあり、芸術と科学が融合したアミューズメントパークとして知られています。
西脇市は、東経135度と北緯35度が交差する「日本のへそ」。
日本へそ公園には、1923年(大正12年)に陸軍の測量部が三角測量で計った「大正のへそ」、1990年(平成2年)に国土地理院の協力によるGPS測量で求めた「平成のへそ」、2つのへそ地点があります。
437.6mも離れている2つの地点、実は計測の基準が違うだけで、どちらも正しいのですが、プログラムでは、それがなぜ正しいのか?
経緯度の決め方や地球のカタチなどについて、ガイドのわかりやすい解説を聞きながら2地点を巡ります。
そして、大型反射望遠鏡を備えた天文台へ。
口径81cm、日本最大級の望遠鏡は近くで見るだけでも迫力満点!
晴れた日には、昼間でも太陽や星を観測できます。
太陽表面の黒点や、ガスが噴き出したプロミネンスなどを観察し、地球との大きさを比べることで、宇宙の中での地球の存在を見直すことができます。
天文台の見学のあとは、さまざまな体験型展示を通じて、身近な気象現象や、緯度、経度、時間などの基準、そして地球を取り巻く宇宙について学ぶことができます。
「日本のへそ」から世界を、そして宇宙を見渡せる貴重な体験。
大人も子どももワクワクが止まらない人気のプログラムです。
「日本へそ公園駅」は、全国的にも珍しい公園内にあるJR加古川線の無人駅。
2025年10月13日(月・祝)まで、西脇市駅~谷川駅間の列車で1日2往復の増便運転をしているので、この機会を利用して訪れてみて。
1923年(大正12年)に三角測量によって求められた「大正のへそ」。
現在はGPS測量による「平成のへそ」を日本の中心と定めていますが、そもそも地球は完全な球体ではなく...。
この続きを知りたい方は、ぜひプログラムに参加して、知的好奇心を満たしてください!
「平成のへそ」地点には、守護神の槍をイメージした4本の柱が配置されています。
これは、日仏友好モニュメントの設計者でもあるフランスのパトリック・ベルジェ氏がデザインしたもの。
丘を登ったへそ地点近くは、西脇市が一望できる絶景ポイント。
足の自信のある方は、チャレンジしてみては。
プログラムでは、日本最大級の大型反射望遠鏡を実際に覗くことができます。
天気が良ければ、昼間の太陽や星が見られる可能性も!
プログラム名 | 「日本のへそ」を歩き、地球と宇宙に親しむ |
体験場所 | 日本へそ公園(にしわき経緯度地球科学館、西脇市岡之山美術館) |
実施日 | 通年 |
所要時間 | 2時間 |
対象 | 10~60名程度の団体 |
予約方法 | にしわき経緯度地球科学館(0795-23-2772)に電話(10:00~18:00 ※月曜日、祝日の翌日、年末年始を除く) ※2週間前までに要予約 |
料金 | 一般400円、65歳以上300円、学生200円、小中学生100円 ※団体割引あり |
HP | ひょうごフィールドパビリオン【公式HP】 |
問い合わせ先 | にしわき経緯度地球科学館 |
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住所 | 西脇市上比延町334-2 MAP |
電話番号 | 0795-23-2772 |
問い合わせ時間 | 10:00~18:00(月曜日、祝日の翌日、年末年始を除く) |
アクセス | JR日本へそ公園駅 徒歩5分 |
その他 | お問い合わせ・ご予約の際は「まるはりorみたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。 |
「播磨の豪農の館から学ぶ家と生活と気配り」
<体験内容>
1.明治から昭和初期にかけて栄えた豪農の屋敷を案内付きで見学
明治・大正・昭和の建築様式が1軒の家として調和する「藤井家」の邸宅は、歴史的建造物としても非常に珍しく、一見の価値あり!
展覧会なども随時、開催されています。
2025年12月14日(日)までは、「1970大阪万博」をはじめとする博覧会の記念品を集めた企画展を開催。
旧国鉄鍛冶屋線建設や西脇商業銀行の設立などに尽力した豪農「藤井家」。
その豪邸を修復した「コヤノ美術館 西脇館」は、2008年(平成20年)8月に公開されました。
約3000㎡の敷地には、1890年(明治23年)に棟上げされた母屋、大正期のモダンな洋館、昭和初期に建てられた接客用の離れ、土蔵が1軒の家として調和。
建物すべてが国登録有形文化財・県指定景観形成重要建造物に指定されています。
明治期の母屋では、屋根まで吹き抜けの土間や重厚感あふれる梁、大正期の洋館には、大正浪漫あふれる調度品や空間が、昭和期の離れは、釘を1本も使わない当時の宮大工の技術がうかがわれ、明治・大正・昭和と時代ごとの建築物の特徴が一度に見学できます。
「播磨の豪農の館から学ぶ家と生活と気配り」では、西脇市で明治から昭和初期にかけて栄えた豪農の屋敷の変遷や文化を学ぶことができます。
貴重で珍しい木材、宮大工も感嘆する一級品の建築様式、体験可能な秘密の隠し部屋、現在は作る事のできない手織り中継ぎ畳など、100年にわたる建築物の歴史ロマンに胸躍る体験をしてみてください。
明治時代の主屋は、明治の豪農らしい重厚感の中に、鉄橋をあしらった欄間や和式の水洗トイレなど、当時の先進文化を取り入れたしつらえにも注目してください。
20mの長さがある赤じゅうたんの廊下は大正時代の建物に。
中庭側のガラスは、表面に不規則な歪みがある手吹円筒法で作られた大正時代のガラス。
板ガラスが普及した現在は、なかなかお目にかかれない希少な眺めです。
春は桜、夏は鮮やかな緑、秋は紅葉、冬は雪など。
四季折々に移り変わるお庭や窓からの眺めも美しく、心を癒やしてくれます。
プログラム名 | 播磨の豪農の館から学ぶ家と生活と気配り |
体験場所 | コヤノ美術館 西脇館 |
実施日 | 日曜日(平日、及び土曜日は事前予約にて受入可) |
所要時間 | 1時間30分程度 |
予約方法 | 不要(ただし、団体の場合は必要) |
料金 | 一般1,000円、小中学生300円 |
HP | ひょうごフィールドパビリオン【公式HP】 |
問い合わせ先 | コヤノ美術館 西脇館 |
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住所 | 西脇市市原町139 MAP |
電話番号 | 06-6358-7555(大阪本館) |
問い合わせ時間 | 9:00~18:00(日曜日は除く) |
アクセス | 滝野社IC 車20分 |
その他 | お問い合わせ・ご予約の際は「まるはりorみたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。 |