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【加東】SDGs体験型地域プログラム「ひょうごフィールドパビリオン」|目いっぱい楽しむ山田錦

【加東】SDGs体験型地域プログラム「ひょうごフィールドパビリオン」|目いっぱい楽しむ山田錦
目次

    兵庫県の中央部やや南よりに位置する加東市は、加古川の支流がいくつも流れ、水資源が豊富なことから古来より農業が盛んな地域でした。

    特に、酒米の王様と称される山田錦の名産地で、市内の大半が最上位の格付け「特A地区」に指定されています。

    ひょうごフィールドパビリオンのプログラムの中でも一番人気なのが「目いっぱい楽しむ山田錦」。

    酒米の王者と言われる山田錦の産地で、山田錦を学び、自ら酒器を造って、最高の日本酒が楽しめる。

    加東市でしかできない体験がてんこ盛りのプログラムです。

    「目いっぱい楽しむ山田錦」でも体験できる、山田錦の酒器を製作する窯元「東条秋津窯」、山田錦の銘酒をうむ130年老舗酒蔵「神結酒造」、そして、プログラム終了後、山田錦のお酒を楽しめる「酒道場」。

    加東市が誇る3つのフィールドをご紹介します。

    「目いっぱい楽しむ山田錦」体験内容

    <体験内容>

    1.「加東市産山田錦と歴史」について語り部による講話(30~40分)

    2.「山田錦の酒器(ぐい呑み)」を作る陶芸体験

    3.「酒蔵見学と飲み比べ」

    山田錦を育む土と藁灰(わらばい)を使ったまるごと山田錦の酒器|東条秋津窯

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    ざらっとした土の質感を生かした素地に、滑らかで青みがかった白が特徴の釉薬がアクセントになった「山田錦の酒器」。
    加東市の「特A地区」で育った山田錦で醸した銘酒を、こんな美しい徳利や片口、ぐい飲みでいただくと、味わいも格別なものになりそう。


    「東条秋津窯」は、標高330mの東条秋津富士の南麓、鬱蒼とした緑と野鳥の声に囲まれた山深い地にある窯元です。

    登り窯を使用し、土の力強さを最大限に表現したシンプルで素朴な作風をもつ陶芸家の藤村拓太さんが、山田錦の酒器を手掛けたきっかけは、東条の秋津地区が最高峰の山田錦の産地だったこと。

    近隣の農家さんから山田錦を育む大切な田んぼの土をわけてもらい、その土と粘り気の多い土を試行錯誤のうえ、独自配合。

    成形した器に山田錦の藁灰(わらばい)を使った釉薬を回しかけて焼いた、まさに、まるごと山田錦の酒器を完成させました。

    実は、田んぼの土だけでは粗すぎて、ひび割れてしまうことから、粘度の高い土との比率を探る過程で、何度もトライ&エラーを繰り返したのだとか。

    釉薬もまた、ガラス状になる長石という鉱物を混ぜ合わせた特別な配合。

    約1年にもわたる悪戦苦闘の末、完成したのが山田錦の酒器です。

    ざらっとした土の質感が表情豊かな黄土色の素地に、青みがかった白が印象的な滑らかな釉薬との取り合わせも美しく、古より続く自然と人との交わりを映したかのような佇まい。

    最高峰の山田錦の郷にふさわしい名品に心を奪われます。

    「目いっぱい楽しむ山田錦」の陶芸体験では、そんな山田錦の土と釉薬を使った自分だけのぐい飲みの陶芸体験ができます。

    使うほどに酒がしみて表情が移ろうという山田錦の酒器。

    世界にひとつだけのMy ぐい飲みを作って、器を育てていく楽しみも、ぜひ体感してみてください。


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    東条秋津窯の石泉庵は、木と土壁でつくられた雅趣あふれる空間。

    窓に映る四季折々の自然の景色は、一服の絵画のように美しく、心が穏やかにほぐれていく贅沢な時間が流れています。

    「目いっぱい楽しむ山田錦」の陶芸体験は、8名までなら石泉庵での体験もできるそうです。

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    陶芸体験では山田錦の酒器の説明を受けたあと、手ろくろを回転させながら、山田錦の田んぼの土を配合した粘土のカタチを整えていきます。

    乾燥したら作品の面取りをしてから、名入れ。

    約2ヶ月後に、完成品が届きます。

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    山田錦の田の土を混ぜた「山田錦の器」が左。

    一般的な陶芸用土を使った器(右)が白っぽいのに比べて、自然な黄土色に焼き上がるのが特徴です。

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    地域に根差した作品をつくりたいと思い、加東市の農家の協力のもと、山田錦の酒器を生み出した陶芸家の藤村拓太さん。

    「温故知新」を信条に、自然美と人の手のぬくもりを宿した器を作り続けています。

    施設名 東条秋津窯(とうじょうあきつがま)
    住所 加東市秋津2001-175 MAP
    定休日 不定休
    電話番号 0795-47-1639
    営業時間 10:00〜17:00
    駐車場
    アクセス ひょうご東条IC 車15分
    HP 東条秋津窯【公式HP】
    東条秋津窯【公式Instagram】
    その他 お問い合わせ・ご予約の際は「まるはりorみたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。

    "山田錦のふるさと"の地元蔵で芳醇な風味と飲み口淡麗な銘酒を|神結(かみむすび)酒造

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    代表銘柄は北播磨の地酒「神結」と加東市の名勝の名を冠した「闘龍灘」。
    大吟醸から純米、本醸造など多彩なタイプの日本酒や季節限定酒はもちろん、自慢の麹を使った麹スイーツといった新商品開発にも果敢に挑んでいます。


    最高品質の加東市産山田錦で酒造りをする蔵元は全国各地にありますが、地元・加東市にも播州を代表する銘酒をつくる酒蔵があります。

    それは、1893年(明治26年)の創業から130年以上の歴史を誇る「神結酒造」。

    創業当時から、霊峰五峰山の伏流水をたたえた自家井戸の水で仕込んだ日本酒が、地元の人々に愛され続けてきました。

    山田錦が開発された1936年(昭和11年)以降は、酒米に地元の山田錦を使用。

    従来の飲み口のやさしい淡麗な味わいに、山田錦だからこそ実現できたふくよかで芳醇な風味が加わることで、さらにクオリティに磨きがかかり、格別な仕上がりの銘酒に。

    最高品質と言えども、毎年微妙な違いがある酒米。

    その違いを見極めて、毎年同じ風味に仕込む杜氏の技術力も130年にわたり培われた技の集積があってこその成果に違いありません。

    全国新酒鑑評会でのべ8回の金賞、モンドセレクションで金賞を受賞など、受賞歴多数の名酒蔵として、愛好家の間でも高い評価を得ています。

    「目いっぱい楽しむ山田錦」では、地元の米と水を使い、地元の食や文化に根ざした酒造りを続ける「神結酒造」の酒蔵見学と銘酒の飲み比べが体験できます。

    芳醇な香りと、コク深い味わいながら、喉越しはすっきりと軽やか。

    加東市の誇る地酒を飲み比べて、お気に入りの銘柄を見つけてみては。


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    日本酒の名前としても縁起のいい「神結」の名称は、蔵の裏手にある2本の樫の木が、1本の木のように結ばれて見えたことから命名。

    これは、きっと神様が結んでくれたものではないかという願いが込められています。

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    酒蔵でじっくりと熟成させ山田錦の味わいを引き出した「純米 山田錦」(右)は、芳醇な味わいと山田錦らしい、すっきりとした余韻が特徴。

    爽やかに香る吟醸香と生酒のフレッシュな味わいが絶妙に調和した「純米生吟醸 神結」(左)。

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    「目いっぱい楽しむ山田錦」でも楽しめる酒蔵見学は、年間を通じて受付可能ですが、お酒を仕込む1月中旬から2月下旬頃がおすすめだとか。

    施設名 神結酒造株式会社(かみむすびしゅぞう)
    住所 加東市下滝野474 MAP
    定休日 (4月~10月)土・日曜日、祝日/(11月~3月) 日曜日、祝日
    ※蔵見学はお電話にてお問合せ下さい
    電話番号 0795-48-3011
    営業時間 9:00〜12:00、13:00〜17:00
    駐車場
    アクセス 滝野社IC 車5分
    HP 神結酒造株式会社【公式HP】
    神結酒造株式会社【公式Facebook】
    その他 お問い合わせ・ご予約の際は「まるはりorみたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。

    山田錦で醸したお酒と共に楽しみたい、旬のこだわり素材を使った逸品料理|酒道場

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    旬の煮魚やうな重など、料亭のご馳走のような季節料理が気軽に楽しめる人気店。
    加東市の山田錦を使った日本酒も豊富に揃うので、料理に合わせて、ぜひ飲み比べを!


    ハモや鮎、うなぎに松茸、牡蠣など、旬の厳選素材を使った料理自慢の店。

    ランチから普段使いの夕食、宴会や慶弔料理まで、幅広いシーンで利用できるとあって、使い勝手も抜群です。

    特に、四季折々の季節の旬を使った一品料理は、新鮮な刺身や煮物、天ぷらにお寿司、うな重や海鮮丼など、メニューのバリエーションも多彩で、選ぶのが楽しいほどの品数です。

    また、加東市産の山田錦を使った日本酒も多種多様なラインナップ。

    地元「神結酒造」の銘酒をはじめ、いまや世界的な人気となった「獺祭」、加東市の酒店「井乃屋」が、特A地区の山田錦だけでつくった純米吟醸生原酒「東条泉Amazing」など、定番からレアものまで、料理に合わせて選べるのも魅力です。

    5名〜要予約の宴会料理は、各種鍋や会席、おまかせ大皿コースを用意。

    一番人気の大皿は、季節の旬が満載の全9種のコースが3,500円と、料金もお手頃なので、5名以上での来店の場合はおすすめです。

    「目いっぱい楽しむ山田錦」に昼食は含まれていませんが、酒道場での昼食手配も可能とのこと。

    プログラム途中のランチでもよし、プログラム終了後に利用するもよし、自慢の料理と北播磨の地酒をゆったり堪能してみてはいかがでしょう。


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    2022年6月に移転リニューアルし、予約なしでランチもディナーも楽しめるように。

    「目いっぱい楽しむ山田錦」の昼食で利用する場合は、寿司定食や刺身定食などのランチメニューを提供。

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    鮎の塩焼きに甘露煮、フライ、小鮎の南蛮漬、鮎姿寿司、赤出し付きの鮎御前は、5〜10月の季節限定メニュー。

    これだけの品数、しかも鮎尽くしの内容で2,800円とお値打ち価格にビックリ!

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    神結酒造の「純米 山田錦」、井乃屋の純米吟醸生原酒「東条泉Amazing」、「獺祭」のラインナップも豊富。

    加東市を代表する特A地区の山田錦で醸した日本酒の風味を存分に味わってください。

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    4人テーブルが6卓あるテーブル席(最大25名まで)、和室10畳が3部屋(最大65名まで)、ボックス席2人テーブル+4人テーブル(最大8名まで)。

    少人数から最大65名までの宴会に対応できる広々とした店内。

    店名 酒道場(さけどうじょう)
    住所 加東市上滝野587-8 MAP
    定休日 月曜日
    電話番号 0795-48-2116
    営業時間 12:00~14:00、17:00~21:30
    駐車場
    アクセス JR滝野駅 徒歩9分
    HP 酒道場【公式HP】
    酒道場【公式Instagram】
    その他 お問い合わせ・ご予約の際は「まるはりorみたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。

    プログラムデータ


    プログラム名 目いっぱい楽しむ山田錦
    体験場所 下滝野公民館(陶芸教室と講話)と神結酒造(酒蔵見学と飲み比べ、買い物)
    実施日 9:30〜、12:30〜(月曜日、祝日、年末年始は不可)
    所要時間 4時間程度
    予約方法 加東市観光協会(0795-48-0995)に電話(8:30~17:15 ※水曜日を除く)
    ※2週間前までに要予約
    料金 1人:8,500円(10名以上の場合)
    ※陶芸教室、公民館会場費、語り部謝礼、酒器送料含む
    ※昼食代は別途、手配可
    ※最大20名まで
    ※9名以下の場合は要相談
    HP ひょうごフィールドパビリオン【公式HP】

    問い合わせ先 加東市役所商工観光課
    住所 加東市社50 MAP
    電話番号 0795-43-0530
    問い合わせ時間 8:30〜17:15(土日祝、年末年始は除く)
    アクセス 滝野社IC 車10分
    その他 お問い合わせ・ご予約の際は「まるはりorみたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。
    2025年6月25日時点での情報です。
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