【2016】ネスタリゾート神戸 オープン!大人気施設が誕生するまで|History of はりま
山で空で遊び尽くす!
本能を揺さぶる"大自然の冒険テーマパーク"ネスタリゾート神戸。
その前身は、2004年に巨額の負債を抱えて経営破綻した大規模年金保養施設「グリーンピア三木」だった。
そこからの再生劇を同施設の魅力とともに振り返る。
この土地と施設を活かして 三木市活性化の起爆剤に
バブル期の1980年、厚生労働省が指導監督する旧年金福祉事業団によって建設されたグリーンピア三木。
甲子園87個分の広大な土地や大型宿泊施設を有する"ハコモノ"は収益化が難しく、国会や新聞報道でその意義や実施経緯が問題視された「グリーンピア問題」を機に廃止が決定された。
譲渡先は自治体が優先されたが、交渉は難航。
公共利用することと10年間の転売禁止を条件に、時価の半額の約9億円で兵庫県に譲渡されることが決まったのは、全国に13カ所ある同施設の中で1番最後だった。
その後、兵庫県が民間企業に賃貸する形で10年間運営された後、エンターテイメント事業を運営する延田エンタプライズに約11億円で売却された。
再生のカギは経営のプロと日本を代表するマーケッター
2016年、「ネスタリゾート神戸」として生まれ変わった後も厳しい経営状況は続いた。
そこで事態を打開するために呼ばれたのが、あのUSJをV字回復に導いた森岡毅氏が率いるマーケッター精鋭集団「刀」であった。
森岡氏らは現地を視察し、様々なデータと数式を駆使して分析を重ね、新コンセプトを模索。
予算も限られている中で行きついた答えが、「大自然の冒険テーマパーク」だった。
2018年にこのコンセプトの下、本能を揺さぶる体験の数々を備えたテーマパークとしてリニューアルオープンすると、これが大ヒット!
わずか1年足らずで、集客207%、売り上げ260%という驚異的な業績回復を成し遂げた。
持続可能な事業を創る!託された地方創生のバトン
ようやく希望の光が見えてきたところで次なる試練が訪れる。
新型コロナウイルスの世界的な大流行である。
コロナ禍で日本中のレジャー施設が閉鎖に追い込まれる中、同施設は大健闘した。
コロナ禍を経て2022年に、かねてより協業してきた刀と不動産開発会社のサムティが延田エンタープライズより地域創生のバトンを受け継ぎ、ネスタリゾート神戸のさらなる成長にまい進した。
その1年後の昨年10月、刀が保有する同施設のすべての株式を譲り受け、サムティ社が完全子会社化することが発表された。
賃貸マンションやホテル、オフィスなどを手掛ける同社が持つアセット活用やホテル経営のノウハウが存分に発揮され、さらに魅力的になるであろうネスタリゾート神戸の今後が楽しみである。
店名 | 株式会社ネスタリゾート神戸 |
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住所 | 三木市細川町垂穂894-60MAP |
定休日 | 無休(施設点検補修による臨時休館あり) |
電話番号 | 0570-00-5000 |
営業時間 | 9:00~ 、土・日曜日、祝日8:30~ (最終受付時間は各施設により異なる) |
駐車場 | 有(有料)※ご宿泊のお客様は駐車料金は無料 |
HP | 株式会社ネスタリゾート神戸【公式HP】 |
その他 | お問い合わせ・ご予約の際は「姫路みたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。 |
2016年はどんな年?
「シン・ゴジラ」や「君の名は。」など邦画が大ヒットして、2000年以降で興行収入の過去最高を更新した。
5月に開催された伊勢志摩サミット後に、オバマ大統領が現職としては初めて広島の平和記念公園を訪問。
8月のリオ五輪閉会式では故安倍首相がマリオに扮して登場して話題をさらうなど、政治パフォーマンスが印象に残った年となる。
なお、同五輪では日本のメダル獲得数は金12など計41個で全世界7位と過去最高の成績を収めた。
この結果を受けて「今年の漢字」は「金」に。