【2009】眩いばかりに美しく、姫路城が蘇る 平成の修理|History of はりま
修理期間中、むき出しの大天守を守るために設置された素屋根。
修理期間はおよそ5年半、見学施設「天空の白鷺」も話題に。
播磨を代表する名城にして、日本初の世界文化遺産となった姫路城。
別名・白鷺城とも呼ばれる優美な城郭を蘇らせたのが「平成の修理」だ。
正式には「国宝姫路城大天守保存修理工事」と言い、期間は2009年から2015年まで。
約5年半にわたる大規模な改修工事で、外壁の漆喰の塗り替えをはじめ屋根瓦の葺き替え、耐震補強などが成された。
期間中はむき出しになった大天守を風雨から守るための素屋根が設置され、壁面には大天守の絵が描かれた。
内部に見学施設も作られ、公募によって「天空の白鷺」と命名。
通常は目にできない天守最上層の屋根や軒唐破風、さらには職人の手による貴重な修理作業も見られるとあって話題を呼び、連日大勢の人が訪れた。
伝統を受け継ぐ匠たちがいる限り、名城は生まれ変わる、何度でも。
大天守の白さの違いがはっきり!
姫路城の歴史は1346年(貞和2年)、赤松貞範が築いた小さな山城に始まる。
黒田孝高や羽柴秀吉によって天守を構えた城となり、江戸時代には池田輝政が大規模な城へと発展させた。
以降、幾度となく修理され、1956年(昭和31年)からの「昭和の大修理」では建物すべてを解体して組み直すという、築城以来の大規模工事となった。
平成の修理においては瓦職人や左官など延べ15,000人もの職人が集結。
今日まで受け継がれ、次代へと引き継がれる伝統の技と匠たちの精神が、眩いばかりに白く美しい名城を再生させた。
2015年3月26日に行われた完成記念式典には当時の文化庁長官・青柳正規氏や兵庫県知事・井戸敏三氏ら招待客約1,000が出席。
上空では航空自衛隊のブルーインパルス6機が華麗な祝賀飛行を披露し、姫路城の新たな門出に華を添えた。
〈 写真提供/姫路市 〉
店名 | 姫路城 |
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住所 | 姫路市本町68 (姫路市役所 姫路城管理事務所) MAP |
定休日 | 12/29,30 |
電話番号 | 079-285-1146 |
営業時間 | 9:00~17:00(最終入城受付16:00) |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
アクセス | JR・山陽姫路駅 徒歩20分 |
HP | 姫路城【公式HP】 |
その他 | お問い合わせ・ご予約の際は「姫路みたい」を見た。とお伝えいただくとスムーズです。 |
2009年はどんな年?
米国民主党のバラク・オバマ候補が史上初のアフリカ系の大統領に就任
ちなみに副大統領となったジョー・バイデン氏は現在の大統領である。
日本でも衆院選で民主党が圧勝し、9月に政権交代が実現したことで、流行語大賞には「政権交代」が選ばれる。
かたや、世相を反映して「ファストファッション」や「草食男子」といった新語もトップテンに食い込んだ。
また、消費者の環境志向によりトヨタの「プリウス」が日経トレンディによるヒット商品1位を獲得。
トヨタのプリウスが注目を集めた。