「鏡開き」はいつ?由来や作法をご紹介!注意点やおいしいお餅の食べ方も

「鏡開き」はいつ?由来や作法をご紹介!注意点やおいしいお餅の食べ方も
目次

    新年の大切な行事である鏡開き。鏡餅は毎年飾っているのにやったことがない、なんとなく自分流でやっているという人も多いのではないでしょうか。
    この記事では、鏡開きの正しい知識や方法を詳しくご紹介していきますよ。

    「鏡開き」の意味や由来

    鏡餅の写真

    なぜ、鏡餅を下げる際に鏡開きをおこなうのでしょうか。ここでは「鏡開き」の意味や由来について詳しく説明していきますね。

    鏡開きの意味

    割れた鏡餅の写真

    鏡開きは、お正月に飾っていた鏡餅を下げて食べることで、その年の無事を願う儀式です。

    お正月の間に年神様が家を訪れたときの居場所としてお供えしていた鏡餅には、神様の魂や力が宿っているとされています。
    そこで、鏡餅を下げる際に年神様に対して感謝の気持ちを込めてお見送りをするために鏡開きをおこなうのです。

    さらに、年神様からの恩恵を授かる目的でお餅を食べることによって、家族全員の無病息災を願います。

    鏡開きの由来

    割れた餅の写真

    そもそもお正月にお餅を食べるという文化は、平安時代のころから続く新年行事である「歯固めの儀」から受け継がれているものだと言われています。

    昔の人たちは、丈夫な歯を持つことが長生きの秘訣であると考えていたため、新年に長寿と健康を祈るための儀式としてお餅を食べることが定着していったようです。

    そして、その儀式の中で用いられていたのが鏡餅であることから、鏡開きは「歯固めの儀」に由来するものであるとも言えるでしょう。

    「鏡開き」の日はいつ?飾る期間や時期について

    鏡餅の写真

    鏡開きは、松の内が明けてから、1月11日におこなうのが一般的です。
    地域によって慣習が異なり、関西では1月15日や1月20日におこなうところもあります。

    一方、鏡餅を飾るのは、9が苦を連想させる12月29日と一夜飾りになってしまう12月31日を避けるとよいと言われていますよ。

    「鏡開き」の手順を紹介!注意したいNG作業も

    鏡開きには昔から伝わるいくつかのルールがあります。正しいやり方について解説していきましょう。

    鏡開きの手順

    割れた餅の写真

    鏡開きをおこなうときには、年神様の宿ったお餅であることを忘れずに常に丁寧に扱うことが基本です。

    まずは10日以上飾っていた鏡餅に付いている埃などの汚れを、ふきんなどの清潔な布できれいに拭きましょう。

    その後、手や木槌を使ってお餅を割っていきます。
    鏡開きをするころにはお餅が乾燥して硬くなっているので、最初から思いきり叩かずに少しずつ力を加減しながらヒビを入れて、最後に少し強めに叩くと上手に割れやすいですよ。

    包丁で切るのはNG

    木槌の写真

    鏡開きで包丁を使うのはタブーです。これは、武家社会において刃物は切腹を連想させることから、「切る」という行為が忌み嫌われていたことが起源だと言われています。

    また、鏡餅に刃物で切ることは、神様に向かって刃物を向けることになってしまうという考え方から、木槌などを用いるようになったようです。

    そもそもなぜ「鏡開き」と言うの?

    供えられる鏡餅

    鏡餅や鏡開きに付いている「鏡」は、古くから日本で鏡に神様が宿ると考えられていたことが由来です。
    年神様を迎えるために、鏡と同じ丸い形のお餅をお正月に供えるようになったのが鏡餅のはじまりとされていて、そこから鏡開きという言葉につながっています。

    「鏡開き」後の餅はおいしく食べよう!

    おしるこの写真

    鏡開きをした後のお餅は、家族みんなでおいしくいただきたいですよね。乾燥して硬くなっているお餅を簡単に柔らかくする方法についてご紹介していきます。

    電子レンジでふっくらモチモチに

    電子レンジ.png

    鏡開きのお餅はお雑煮やおしるこでいただくのが定番ですよね。
    電子レンジを使うと、まるでつきたてのような柔らかいお餅に蘇らせることができますよ。

    耐熱容器の中に適量の水をはり、お餅を並べてラップをしたあと、電子レンジで加熱していきます。加熱時間はお餅の量で異なりますが、中の様子を見ながら、適度な柔らかさになったタイミングで取り出しましょう。

    真空パック入りならそのまま湯煎もOK

    沸騰.png

    最近はカビの防止や衛生面を考えて、真空パックの鏡餅も多く出回っていますよね。 真空パックの鏡餅の場合には、鍋などでお湯を沸かして、フィルムを剥がさないまま湯煎する方法がおすすめ。
    15分ほど加熱した後に、火傷に気を付けながらおたまで取り出し、水にさらした後にハサミでフィルムを切って中のお餅を出せばOKです。

    「鏡開き」で良い1年を迎えよう

    鏡開きは年神様の宿ったお餅をいただく神聖な儀式です。正しい方法で楽しくおいしくお餅をいただいて、家族の健康と幸せを願いながら、新しい1年を気持ちよくスタートしましょう。

    2022年1月 8日時点での情報です。
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