【奇跡の開花】日本で唯一観られる!ユッカ・バリダ開花【2018年】

【奇跡の開花】日本で唯一観られる!ユッカ・バリダ開花【2018年】
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    昨年2017年6月、姫路市立手柄山温室植物園のユッカ・バリダ開花ニュースが全国をかけめぐりました。
    ユッカ・バリダの国内栽培例はほとんどなく、まして花が咲くのは日本初の出来事でした。
    新聞社やテレビ局がこぞって報道し、兵庫県内外から多くの人が手柄山温室植物園を訪れました。
    1メートル以上におよぶ真白の花房を見あげ漏れるのは、ただただ感動のため息。

    昨年に引きつづき2018年も蕾が2つ確認されたというプレス発表が5月23日にありました。
    ユッカ・バリダの蕾がほころび始めた5月30日に取材に行きました。すると2つのはずの花房が3つも下がっています。
    「もうひとつ葉の陰に隠れていたようです。」と担当職員さんが説明してくださいました。
    2年連続開花も奇跡に近いと思われますが、長男、次男につづいて末っ子まで誕生。
    ユッカ・バリダ花の三兄弟とは、まさにトリプル・ミラクルです。昨年とは趣のちがうゴージャスな花房は必見です。

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    手柄山温室植物園とユッカ・バリダの出会いは、姫路市白浜に住むサボテン愛好家のご家族からの寄贈でした。
    世界各地から珍種をとりよせるという熱心な方だったそうです。今から11年前のことでした。
    職員はユッカ・バリダの栽培法を全国津々浦々まで探しますが、ほとんど情報は得られなかったといいます。
    移植の経緯から樹齢もわかりません。連続で花をつけた木が50年、もっとも背の高い木が100年くらいと推測されています。

    ユッカ・バリダはメキシコ原産。リュウゼツラン科の樹木です。
    メキシコをはじめアメリカ南部、中米、南米北部の乾燥地帯に分布します。
    「ユッカ・バリダは日本の暑さや寒さ、雨にも適応できるとても強健な植物です。」と、我が子をほめる担当職員さん。
    むずかしい手入れや世話を必要としない生命力のある樹木だそうです。

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    「昨年の花房は、花が1200個もありました。今年は3つ付いているので、成長がゆっくりしているようです。」
    5月30日現在は六部咲き段階で、満開が6月3日ごろをピークに6月10日ごろまでが見頃という予想です。

    全国的に開花例が少ない「屈原(くつげん)舞扇(まいおうぎ) 」、ワシントン条約に登録されており現在輸入禁止の「アガベ・笹の雪」の2種類の開花も観察できるそうです。
    奇跡の花を3種類同時に見られると幸せになれそうですね。

    ギャラリー「ユッカ・バリダ」

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    取材日6月30日が悪天のため、6月2日撮影の写真と差し替え掲載しています。
    奇跡の花ユッカ・バリダは、いよいよ見頃を迎えます。



      姫路市立手柄山温室植物園 
    ・開園時間
     9:00~17:00(入園16:30まで)
    ・休園日
     毎週金曜日
    ・入園料
     大人200円 子供100円
    ・住所
     兵庫県姫路市手柄93番地
    MAP
    ・電話番号
     079-296-4300
    ・アクセス
     山陽電車:手柄駅下車 徒歩約10分
     神姫バス:JR姫路駅北口1番のりば94系 手柄山中央公園口下車、徒歩約5分
    ・駐車場
     植物園前駐車場26台 1回200円
     満車の場合は近隣の公営駐車場利用
    2018年5月31日時点での情報です。
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