播州信用金庫「感謝のつどい」秋山和慶指揮大阪フィルハーモニー管弦楽団「田園」を聴いてきた

播州信用金庫「感謝のつどい」秋山和慶指揮大阪フィルハーモニー管弦楽団「田園」を聴いてきた
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    播州信用金庫「感謝のつどい」秋山和慶指揮大阪フィルハーモニー管弦楽団「田園」を聴いてきた



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    コンサート・レポート@神戸国際会館国際ホール

    3月18日(日)播州信用金庫「感謝のつどい」の招待チケットを頂いて、クラシックコンサートへ言ってきました。
    会場は三宮の神戸国際会館こくさいホール。
    高知についで東京、長崎でも桜の開花がはじまり、桜前線も北上中。神戸の町もすっかり春色でした。
    国際ホールは阪神淡路大震災のあと建てられた複合施設に併設されました。
    JR、阪急、阪神三宮駅から徒歩3分、地下鉄海岸線三宮・花時計前駅直結と足のべんがよい立地です。
    以前にフジコ・へミングソロピアノリサイタルを聴きに来たことがあります。
    残音感がほどよくクラッシク音楽に最適なホールです。

    播州信用金庫は「地域の皆様に奉仕すること」を経営理念を1930年の創業以来つらぬく信用金庫。
    播磨から阪神へ事業を拡大しています。筆者の自宅近くにも支店があり、日頃から利用させていただいています。

    柔らかい管楽器がコンサートの口火を切りました。
    フンパーティングの歌劇「ヘンゼルとグレーテル」前奏曲1です。
    続いてJ.シュトラウスⅡ世の「クラプフェンの森で」と「狩り」の2曲。
    ニューイヤーコンサートをウィーンで聴いているかのような軽やかなポルカでした。
    メンデルスゾーン「真夏の世の夢」間奏曲、スメタナ交響詩「モルダウ」が演奏され、休憩に入ります。
    第2部は期待のベートーヴェン交響曲第6番「田園」ヘ長調。
    第1楽章は「田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め」という副題がついています。
    木管とホルン、弦だけで構成されます。
    アンダンテの第2楽章は、チェロとコントラバスのピチカートで小川のせせらぎが奏でられ、ヴァイオリンのトリルで表現される小鳥のさえずりが加わります。
    副題は「小川のほとりの情景」フルートがナイチンゲール、オーボエがうずら、クラリネットがカッコウの鳴き声を模倣しコーダー部を締めくくります。
    第3楽章「田舎の人々の楽しい集い」、第4楽章「雷雨、嵐」第5楽章「牧歌 嵐の後の喜ばしい感謝の気持ち」
    ティンパニー、トロンボーン、ピッコロが加わり、主題と変奏的展開を繰り返します。
    やがて長大なコーダーに入ると旋律と対旋律が大きなうねりのように盛り上がってクライマックスを迎えます。

    指揮の秋山和慶氏は、小澤征爾とともに齋藤秀雄メソッドの後継者です。
    ドイツーオーストリア古典音楽の解釈について卓越した指揮者といわれています。
    とりわけ叙情性にたけるタクトは、もっともベートヴェンの真髄に近いのではないかと思います。
    洗練され調和のとれたいぶし銀のようなマエストロが創る音楽に心癒されるひと時でした。

    マエストロ秋山和慶と大阪フィルハーモニー交響楽団のプロフィール

    マエストロ秋山和慶について



    指揮の秋山和慶氏は、桐明学園大学音楽部卒業。1964年東京交響楽団を指揮してデビューされています。
    後に同団の音楽監督ならびに常任指揮者を40年にわたり務められました。
    トロント響副指揮者、アメリカ響音楽監督、バンクーバー響音楽監督、シラキュース響音楽監督を歴任。
    サンフランシスコ響、クリーヴランド管、ロサンゼルスフィル、シカゴ響、フィラデルフィア管、ニューヨークフィル、ボストン響、シカゴ響など世界のオーケストラに客演されています。
    第6回・第29回サントリー音楽賞、芸術選奨文部大臣賞、東京響とともに毎日芸術賞など数々の音楽賞を受賞。
    2001年紫綬褒章、2011年旭小綬賞、2014年度文化功労者に選出、同年中国文化賞、徳島県表彰特別功労賞、2015年渡邊暁雄音楽基金特別賞を受賞。
    現在東京交響楽団桂冠指揮者、広島交響楽団終身名誉指揮者、九州交響楽団桂冠指揮者、中部フィルハーモニー交響楽団芸術監督・首席指揮者、洗足学園音楽大学教授、京都市立芸術大学客員教授を務められています。


    ※桂冠指揮者:長年にわたって指揮者を務めたり、際立った業績を残りたりなどの人に与えられる名誉称号。桂冠とは月桂樹で編まれた冠をさす。

    大阪フィルハーモニー交響楽団について

    大阪フィルハーモニー交響楽団は、1947年に関西交響楽団として発足。1960年、現在の名称に変更されました。
    創立から2001年までの55年のあいだ朝比奈隆が音楽総監督と常任指揮者を務めています。
    団員一人ひとりの音楽的感性・スキルとも高水準で、個性的にして魅力的なオーケストラとして好評価されています。
    2018年4月より尾高忠明(現ミュージック・アドヴァイザー)が音楽監督に就任予定。
    フェスティバルホールに於ける定期演奏会を年10回(各回2公演)を開催するほか、「マチネシンフォニー」「大阪クラシック」など幅広い活動を続けています。




    2018年3月19日時点での情報です。
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